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知る喜びと、撮る喜びのつぶやき通信  (読める限り読み文章にする。 歩ける限り撮り続ける『花鳥風月から犬猫太陽』まで)

興味のあることは、何でも調べて文章にする。   写真は「光と影」と言われるが、この理解には、まだまだ、ほど遠い.

『COVID-19は長期戦に備えて 5(デルタ株 蔓延の中で)』 ―非常事態! ワクチン接種と『陽性者の自主・お願い・強制隔離』徹底―

2021-08-29 18:45:16 | 政治・経済

『COVID-19は長期戦に備えて 5(デルタ株 蔓延の中で)』

―非常事態! ワクチン接種と『陽性者の自主・お願い・強制隔離』徹底―

 

繰り返しになりますが、いかに厳しい状況かは、Fund Garage のウエブ情報引用です。

『日本は人口が1億3千万人もいる国であるにも関わらず、少なくともその感染者数も死亡者数も世界中や世界各国の状況と比べると桁違いで少ないことは事実である。 ならば何故そんなにヒステリックに騒ぐ状況になっているかと言えば、恐らく「国民性」が一番要因としては大きいだろう。 そして現在、そのヒステリックに騒ぐ状態の根拠となっているのが、「医療体制の脆弱性」だ。 これだけの人口が居る経済大国(落ちぶれても世界第3位のGDPを誇るのは事実だ)で、僅か2,000人未満の重症者数で医療崩壊が起き、悲惨とも言える悲劇が起きたりしているのは事実だ。』

『医療体制の脆弱性』は、政府・行政を含む広義の『医療体制の脆弱性』です。

 

(20210828)人口100万人あたりのCovid-19 感染者数の推移

(中国・台湾・韓国・日本・インド・イスラエル・スウェーデン比較)

ウェブ情報から引用

このグラフの世界の感染者数の推移から変異株、特にラムダ株の影響で世界全体が増加傾向にあります。 このグラフは対数グラフで纏めていますので、最近の大きな変化は読めませんので、対前月末比を計算して下記します。

 

人口100万人あたりの新型コロナウイルス感染者数の前月末比

  世界     107%

  中国           104%

  台湾     102%

  韓国     127%

  日本     162%

  インド    104%

  イスラエル  120%

  スウェーデン 116%

 

日本・韓国・イスラエル・スウェーデンの増加は世界平均を上回っています。

日本の急増は非常事態です。

中国のデータは今後の推移待ちですが、一部のニュースでは、デルタ株の影響がで始めたようです。

 

マスコミ・メディアは、政治家・大企業への気遣いは、すでに十分ですので、遠慮なく、視聴者の皆様に理解いただき、世論に影響できるように、『数値(PPM)とその推移・傾向をグラフで、海外の国々との比較も』報道して欲しいと以前から思っています。

 

政府と行政のCovid-19 対策は、法律・規制がらみとはいえ、大半が、後手・後手に回っています。 やはり感染症対策は、基本の『PCR検査無償化拡大で陽性発見、陽性者の隔離(自主率先隔離・お願い隔離・強制隔離)と治療』です。 

 

『空室率の高いホテル』や『ハコモノ行政で造った建物』の活用です。 これらをどんどん進めないと『負の遺産(各種費用・手当)・景気回復の遅れで先の税収入減少等』をどんどん拡大します。 

 

政府・行政の皆様の想像を絶するほど、ご多忙とは存じますが、総括的検証が、なかなかできない国柄ですので、よろしくお願いします。

(20210829纏め、#374)

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『世界の城郭 12-2(フランスの歴史的城塞都市カルカソンヌ)』  ―モン・サン=ミシェルに次ぐ年間来訪者数を誇る一

2021-08-28 14:32:13 | 歴史・世界

   『世界の城郭 12-2(フランスの歴史的城塞都市カルカソンヌ)』 

      ―モン・サン=ミシェルに次ぐ年間来訪者数を誇る一

フランスには、フランスを守り抜いた、二大要塞都市・堅城があります。 

西ローマ帝国軍の侵略に備えた地中海側の巨大な『歴史的城塞都市カルカソンヌ』と、イングランド軍の侵略に備えたドーバー海峡側の小さな『モンサンミッシェル』です。 『カルカソンヌ城』へは、いつか旅行したいと、思っています。

歴史的城塞都市カルカソンヌ

ウィキペディア情報から引用

標高

平均:111m
最低:81m
最高:250 m

面積

65,08km2 

ウィキペディア情報から引用

 

ウキペデイア情報から引用

フランス カルカソンヌ~実はフランス第2位の観光地! 、実はモンサンミッシェルに次ぐ観光名所! 観光収入と言えばエジプトのだピラミッドはこう言われています。『「4,500年で満期を迎えた人類史上最大最長の財形貯蓄」であるピラミッドのおかげで、エジプトの観光収入は、年間40億ドル。 これでも、パリのエッフェル塔には及ばないとか・・・』。

更に脱線です。 今回のオリンピックに使われた国立競技場ですが、当初の建築費(設計費用含む)は、3,000~4,000億円ともいわれ、奇抜なデザインをやめても、最終的には1,570億円かかったと言われていました。 これからの総括的検証に期待してます。 今回の削減費用があれば、『これからの観光収入の増額を期待できる日本の城郭』の天主閣を3-5基くらいは、総木造で再建できるようです。  総木造城郭は、寿命も鉄筋コンクリート城郭の数倍です。

 

カルカソンヌ城(Carcassonne) 陸のモンサンミッシェルと呼ばれるー

古代ローマ時代には要塞に囲まれた都市機能の基盤が形成され、中世にはさらに外側にもう一重の要塞が建設されて、この二重の防備が施された丘の上の城塞都市であるシテ(cité, またはville haute)を核として、オード川をはさんで展開した下街(ville basse)との二層の区域が合わさって発展した欧州最古の城塞都市である。

シテを覆う城塞は19世紀に修復されており、シテは「歴史的城塞都市カルソンヌ」の名で1997年にユネスコの世界遺産に登録された。約40人が暮らす。

街の名前カルカソンヌは、カール大帝がこの都市の攻略をあきらめ退散するときに、当時街を治めていたカルカス (Carcas) が勝利の鐘を鳴らした (sonner) ことに由来するという伝説がある。 またこのときに篭城した市民が家庭に残っていた食材である豆、雑穀、豚や腸詰や鴨などの鳥獣肉を持ち寄りまとめて大鍋に入れ煮込んだものがカルカソンヌの名を冠したカスールという鍋料理:カスレのルーツになったと言われている。

 

カルカソンヌ城が歴史的城塞都市たる所以

ガロ=ローマン期から西ゴート王国時代

カルカソンヌは、モンターニュ・ノワールとピレネー山脈の間に位置し、かつ地中海と大西洋を結ぶ要衝でもある。 725年から729年にはシテはムスリムの手に落ちたが、ピピン3世が奪還した。この時期は、歴史の語り部たちに、後述する女領主カルカスの伝説を触発することになった。

 

女領主カルカスの伝説

「女領主カルカス (Dame Carcas) の伝説」は、カルカソンヌの名の由来を説明しようとするものである。 サラセン人の占領下にあった頃、侵略しようとしたカール大帝は市門の前に陣を敷き攻囲戦を行った。 この攻囲は五年を超えたが、この時、夫の大公亡き後シテの騎士団を率いていたのが、公妃カルカスであった。

攻囲が六年目に入ったとき、シテの内側では兵糧も水もなくなりかけていた。カルカスは残っているものの一覧を作ろうとしたときに、市民は豚一頭と小麦の袋をもってきた。 彼女はこれを見て一計を案じ、豚に小麦を食わせて太らせた上で、塔から市外へと放り捨てた。

これを見たカール大帝とその部下たちは、太った豚を惜しげもなく捨てるのだから、市内にはまだ十分な兵糧があるに違いないと考え、撤退を決めた。 カルカスはその勝利を祝福し、町中の鐘を鳴らさせた。撤退中の大帝軍の一人はこう書き記した。「カルカスが鐘を鳴らしている(Carcas sonne ; カルカ・ソンヌ)」と。伝説では、これが市の名前の由来になったのだという。

 

堅城モンサンミッシェル

ウィキペディア情報から引用

標高

平均:m
最低:5 m
最高:80 m

面積

0.97km2

モンサンミッシェルには一度旅行しました。 グルーツアーでしたがガイドさんに恵まれ、ラ ビエール オーベルジュ (La Vieille Auberge)

ホテルのスウィートに家族三人で宿泊できました。 このスウィートは、離れの別館で、一旦、ロビー出て、狭い急階段を上ったところのありました。 米国の著名な歌手や映画スターが泊まった部屋でした。

 

ウィキペディア情報から引用

 

ウキペデイア情報から引用

ノルマンディー地方南部・ブルターニュとの境に近いサン・マロ湾はヨーロッパでも潮の干満の差が最も激しい所として知られる。 潮の満ち引きの差は15メートル以上ある。 このため、湾の南東部に位置する修道院が築かれた岩でできた小島はかつては満ち潮の時には海に浮かび、引き潮の時には自然に現れる陸橋で陸と繋がっていた『タイダル・アイランド(陸繋島)』。 島の入口には潮の干満時刻を示した表示があり、満潮時には浜に降りないようにと記されている。 最も大きい潮が押し寄せるのは満月と新月の28-36時間後といわれており、引き潮により沖合い18kmまで引いた潮が、猛烈な速度で押し寄せる。このためかつては多くの巡礼者が潮に飲まれて命を落としたといい、「モン・サン=ミシェルに行くなら、遺書を置いて行け」という言い伝えがあった。

モンサンミッシェルが堅城たる所以

モン・サン・ミシェルを攻囲したイギリス軍

西暦1415年のアジャンクールの戦いに大勝したイギリス軍は、フランス北部ノルマンディー地方の各地を占領していった。 リチャード獅子心王が築き、フランス王フィリップ2世尊厳王(オーギュスト)が奪ったガイヤール城も攻略し、フランスの首都パリもイギリス軍の支配下に落ちてしまった。

そんな状況下、フランス北部ノルマンディー地方でイギリス軍に対して孤軍奮闘していたのがモン・サン・ミシェルだった。

フランスがタフな国家になった理由(東西南北から侵略された歴史)がやっと最近、わかってきました

(20210828纏め、#373)  

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「日経新聞(20210819)経済教室欄から 1(民主主義の未来㊥)」 ―サブタイトル「権威主義の優位」前提疑え―

2021-08-26 17:59:55 | 政治・経済

「日経新聞(20210819)経済教室欄から 1(民主主義の未来㊥)」

    ―サブタイトル「権威主義の優位」前提疑え―

 

表題は、ミシガン州立大博士(政治学)・東北大学准教授東島雅昌氏の記事からです。 

 

この記事のポイント

❶政府対応の速さだけでコロナ対策を測るな

❷統計の正確性や資源配分の公平性にも難

❸公衆衛生に及ぼす効果は長期的に観察を

 

冒頭にはこうありました。

『市民の権利と自由を制限し公正な選挙を実施しない権威主義国に優位がコロナ禍の下で強調されている。 権威主義体制の指導者(独裁者)は世論に配慮する必要がなく、市民の権利を大幅に制限して迅速かつ極端な防疫体制を採用できる。 よって多様な民意を反映しないと選挙に敗北する民主主義体制の指導者よりも効果的にウィルスの脅威に対抗できるというのだ。

 

日本を含む先進民主主義国は間接民主制への不信、ポピュリズムの台頭、経済不平等の拡大に苦しむ。 民主主義は権威主義よりも公衆衛生や経済成長など望ましい経済的帰結を生み出すうえで劣位にあるのか。 独裁政府は休校・会合禁止・職場閉鎖・ロックダウン(都市封鎖)など思い切った措置を迅速に採用する傾向にあったことを示した。 そのうえで自由と安全はトレードオフ(二律背反)の関係にあると主張する。

 

権威主義体制の方が公衆衛生向上に優れると結論づけるにはそこには三つの論点の飛躍がある。

権威主義体制では、政策パフォーマンスに関する情報を操作するインセンティブ(誘因)構造が生み出されやすい。

独裁政府が主導する経済分配や公衆衛生に関する政策はたとえ大規模であっても、当局と公式・非公式につながる人々が受益者として優先されやすい。

データに潜む操作の問題を織り込み、権威主義と民主主義をきちんと比較できても、政治体制が公衆衛生に及ぼす影響は、長期的効果も加味して評価される必要がある。』

 

最後にこう締めていました。

『コロナ禍の下で、民主主義の苦境が、権威主義の優位を意味すると結論づけるのは拙速すぎる。 自由と安全を両立させるためには、権威主義の誘惑に抗し、民主主義の価値を信じてその刷新を進めることが肝要だ。』

 

民意の通じにくい『共産主義・社会主義国家』、同様に民意が通じにくくなった民主主義国家。 繰り返しになりますが、香港駐在中に、『財界総理』・石坂泰三元経団連会長と会食の機会がありました。 『資本主義と共産主義・社会主義』についても、ほんの少しお話を拝聴できました。 『どちらも、今のままではなく、修正されていくでしょう』とその時に理解していました。 その後、大きく修正されたのは、共産主義の方でした。 AI、SNSの発展・拡大の下ではどこまで修正・刷新ができるのか心配ばかりです。

(20210826纏め、#372)

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『日経新聞(20210818)経済教室欄から 1(民主主義の未来㊤ 2)』 ―サブタイトル、民主主義の「優位性の後退、崩壊の瀬戸際に」―

2021-08-26 11:28:43 | 政治・経済

 『日経新聞(20210818)経済教室欄から 1(民主主義の未来㊤ 2)

―サブタイトル、民主主義の「優位性の後退、崩壊の瀬戸際に」―

 

繰り返しになりますが、この記事のポイントは正鵠を得ていると思います。 サブタイトル、『民主主義の「優位性の後退、崩壊の瀬戸際に」』は本当に堪えました。 この記事はMIT(博士)成田悠輔氏と米エール大学生須藤亜佑美氏のデータ分析によるものです。

 

現政権は『大災害』を『想定外の大災害』として、下がった支持率を、維持または改善できることを知っています。

 

表題『日経新聞(20210818)経済教室欄から 1(民主主義の未来㊤ 2)』も日経記事抜粋です。 残り少ない余生の中で勉強するためにブログにしました。

 

この記事のポイント
民主国ほど経済成長もコロナ対策も失敗!  

❷政治家報酬や選挙制度の抜本改革は困難!

❸富豪が民主主義国から逃げ出す可能性も!

 

『世論に耳を傾ける民主的な国ほど、21世紀に入ってから経済成長が低迷している。 低迷のリーダーは日本のほか、欧米や南米の民主国もくすぶっている。 逆に非民主陣営は、急成長が目覚ましい。 中国に限らずアフリカ。中東も。 この「民主主義の呪い」は21世紀特有の現象だ。 1960~90年代には、すでに豊かな民主国の方が貧しい専制国より高い成長率を誇っていた。』

 

『かつて冷戦終結を目撃した米政治学者フランシス・フクヤマ氏は、民主主義と資本主義の勝利による『歴史の終わり』を宣言した。 だが皮肉にもまさにその頃から民主主義と経済成長の二人三脚がもつれ始めたことになる。 政治制度と経済成長の関係が根本的に変化し、新しい歴史が始まった。

 

そして2020年、新しい歴史が民主主義にとどめの一撃を加えた。 コロナ禍である。 ニューヨークで遺体が積み上がった光景は記憶に新しい。 対照的なのが、早々とコロナ封じ込めに成功し3密なパーティーに興じる中国の若者たちだ。 米中の対比は『民主主義にウィルスが襲いかかっている』(米紙ニューヨーク・タイムズ)と思わせるほどだ。

 

なぜ民主主義は失敗するのか、筆者らの分析によれば、

  • 21世紀の民主国は、投資鈍化・輸出入減少・生産性の伸び悩み、そしてコロナ禍の20年には、網羅的で徹底した封じ込め政策を取り損ねた。
  • ウィルス感染、ITビジネスの成長、ウェブ情報拡散など21世紀の主成分には共通点がある。 常人の直感を超えた速度と規模で反応が爆発することだ。
  • 超人的な速さと大きさで解決すべき課題が爆発する世界では、常人の日常感覚(=世論)に配慮しなければならない民主主義は、科学独裁・知的専制に敗北するしかないのかもしれない。

 では重症の民主主義が21世紀を生き延びるために、何が必要だろうか、

民主主義との闘争

政治家の目を世論より成果(数値公約と実績)、政治家の任期や定年、既存の選挙制度(自分たちで決めた)で勝つことで、今の地位を築いた政治家にはおそらく無理なのは明らか。 これは初めから『詰んでいる』かもしれないので闘争は無理かもしれない。

  • 民主主義からの逃走

国家からの闘争は『タックスヘイブン』で世界資産の役10%がここに、ならば『デモクラシイヘイブン』もあり得るのではないか。 どの国も支配してない地球最後のフロンティアである公海に漂う新国家群を作ろうとする企てがある。(どこかの国がこれに近いことをすでに始めています)

 

この記事の結びもショックでした。

『20xx年、宇宙や海上・海底・上空に消えた上級市民(この呼び方、日本にもすでにあります)は、民主主義という失敗装置から解き放たれた。 「成功者の成功者による成功者のための国家」を作り上げてしまうかもしれない。 選挙や民主主義は残された者たちの国の実に残る。』

 

宇宙よりは身近な海には可能性があります。 「海上都市が実現すれば、それは本当の意味での『新興国』となるでしょう。さまざまな考えを持つ人に合わせて、多様な政府を作ることができるのです」

ウェブ情報から引用

 

世界の民主国家は、日本も、民主主義からの逃走と闘争はいかに可能か、半世紀以上も昔のことですが、香港駐在中に、『財界総理』・石坂泰三元経団連会長と会食の機会がありました。 『資本主義と共産主義・社会主義』についても、ほんの少しお話を拝聴できました。 『どちらも、今のままではなく、修正されていくでしょう』とその時に理解していました。 大きく修正されたのは、共産主義の方でした。

(20210826纏め、#371)

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『モズ(百舌鳥)の名の由来、「モ」は泣き声、「ズ」は烏や鶯のような鳥と?』 ―武道・剣道の親派として、モズで、思い出すのは宮本武蔵「枯木鳴鵙図」―

2021-08-25 16:49:54 | 野鳥・鳥

『モズ(百舌鳥)の名の由来、「モ」は泣き声、「ズ」は烏や鶯のような鳥と?

 ―武道・剣道の親派として、モズで、思い出すのは宮本武蔵「枯木鳴鵙図」―

 

武道・剣道の親派として、モズ(百舌鳥)と言えば、すぐ思い出すのは

宮本武蔵『枯木鳴鵙図』、剣豪の絵です。

ウキペデイアから引用

モズ(漢字表記も複数のパターン;百舌・百舌鳥・鵙・伯労): スズメ目モズ科モズ属に分類される鳥類で、日本、中国東部から南部、朝鮮半島、ロシア南東部(樺太南部含む)に分布している。

 

モズ(百舌鳥)

ウキペデイア情報から引用

 

ウエブ情報から引用

モズ(百舌鳥)の名前の由来

モズの名前の由来については明確ではありませんが、「モズ」という音は、「モ」=鳴き声、「ズ」=カラスや ウグイスのような鳥、という意味であったという話が最も有力とされています。 これは音から来た大和言葉『モズ』への当て字かと想像を豊かにしてました。

 

また「百舌」「百舌鳥」という漢字については、モノマネ上手のモズの特徴によるものと思われます。 モズは早春や初秋に、メジロ・ウグイス・コジュケイ・ ホオジロなどの鳥の鳴き声の真似をする習性があります。 多様な声でさえずることから、「百の舌を持った鳥」と書かれるようになったと言われています。 

傘寿と長生きしてますが、この情報は『目にうろこ』でした。

 

モズの鳴き声・鳴き真似(獲物を安心させるためと認識)

ちなみにモノマネが得意なのは、オスのモズです。 オスの鳴き真似のバリエーションは、育ってきた環境の中で聞いて覚えた音である可能性が高く、経験豊富なオスほど色々な声を出せると思われます。 そのため、メスのモズはより多くの種類の鳴き真似ができるオスを好むと言われています。

 

モズの高鳴きについて(縄張り宣言)

そんなモズには、オス・メスともに「高鳴き」と言われる習慣があり、秋になると「キーキー」「キチキチ」「ジュンジュン」「ギョンギョン」と、甲高い声で鳴きます。 この高鳴きは、縄張り宣言をするための行為と考えられています。 

 

モズの習性である「はやにえ(早贄・速贄)」とは

モズには「はやにえ(早贄・速贄)」という特殊な習性があります。 越冬前に捕えた獲物を、小枝などに串刺しにしたり引っ掛けたりして放置していくという不思議な習性があります。

 

この習性を一般的には「モズのはやにえ」と呼んでおり、「はやにえ」とは、端的に言うと「いけにえ(生贄)」のことです。 生きたまま串刺しにされてしまった獲物が、モズにすべて食べられることがほぼないことから、このような呼び名が付いたと考えられます。 こういった残酷とも思われる習慣があることから、イギリスではモズのことを「人の鳥」と称することもあり、またドイツでは愛らしい容姿も形容して「絞め殺す天使」と呼んでいるようです。

 

モズの早贄が見られる時期(春~秋)

モズは捕らえた獲物を木の枝等に突き刺したり、木の枝股に挟む習性をもつ。秋に初めての獲物を生け贄として奉げたという言い伝えから「モズのはやにえ」といわれる。

 

モズが獲物を串刺しにする理由 

実はモズが、はやにえを行う理由はまだはっきりとは解明されておらず、複数の説が存在します。

 

「冬を越すための備蓄」、という説がありますが、それにしては食べ残されている獲物があまりにも多く、最有力とは思えません。

 

❷獲物を小枝などに突き刺してから食べる習性があるので、「食べ切れずに残した」可能性もあります。 一口サイズの小さな虫をはやにえにしていることもあり、食べ残しにしては獲物の数も多すぎます。

 

一方、親から餌付けされたはずのモズが、はやにえをする場面も目撃されており、「狩りの練習」という見解もあります。

 

「越冬時の縄張りの境界線のアピールではないか」という説もあります。

 

❺その他には、肉食動物に時々見られる、「殺戮の本能による行動」という可能性も考えられます。 猫などにも多い、食べもしない虫やネズミを狩る行為と同様で、動いている生物を見ると反射的に捕えているのかもしれません。

 

結局のところ、モズの気持ちは人間にはわからずじまいで、シンプルに「本能によるもの」という見方が主流となっています。

 

子供のころには、木の天辺で鳴くモズを、何も考えずにボーッと見ていました。 また、モズの漢字表記も複数のパターン『百舌・百舌鳥・鵙・伯労』とあり、日本語の豊かさを再認識します。 文学・詩歌には最適・最高と思ってます。 

 (20210825纏め、#379)

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