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知る喜びと、撮る喜びのつぶやき通信  (読める限り読み文章にする。 歩ける限り撮り続ける『花鳥風月から犬猫太陽』まで)

興味のあることは、何でも調べて文章にする。   写真は「光と影」と言われるが、この理解には、まだまだ、ほど遠い.

『読みたい本は沢山、いまだに速読法をマスターできないうえに、余生少ない傘寿プラスにはいつもあせりが!2』

2025-08-23 23:19:59 | 寺院・仏閣・神社・お社

『読みたい本は沢山、いまだに速読法をマスターできないうえに、余生少ない傘寿プラスにはいつもあせりが!2』

『本日(2025/08/23)の日経新聞の読書欄にも、読みたい本を見つけ、よくここまで書けた! その抜粋を備忘録に』

『紅い皇帝 習近平』マイケル・シェルダン著(田口末和訳 草思社)『この著書の中で指していると思われる「皇帝 毛沢東」に、大変興味を持ったのは、1968~1975年の20代後半の香港駐在時!』でした。
 
ウエブ情報から引用

習近平党・国家・軍を支配下に置いた終身国家主席、現在の中華人民共和国には、三つの権力が存在する。 
  • 中国共産党総書記、
  • 国家主席、
  • 軍事委員会主席(人民解放軍)
であり、習近平はひとりでこの三権を掌握している。毛沢東以来、誰も独占しえなかった強大な権力の頂点。 

いま、終身国家主席となり『中華民族の偉大な復興』を高々と掲げ、国内外への強権的な膨張政策を進める習近平とは、いったい何者なのか?

これは余談です。
習近平のこと、今までは『しゅう きん ぺい』と読んでいますが、最近は『日本の新聞やテレビなどで、中国国家主席・習近平の名前に仮名振り(ふりがな)が付けられる場合、一般的には 「シー・ジンピン」 または 「シージンピン」 と表記されることが多いです。 

2002年の朝日新聞の記事で初めて「シー・チンピン」という表記が採用されたようです。 『日本人の凄さは、漢字の中国語の読み方と違う日本語音読みを中国人の固有「人名」「地名」等にも使ってしまうこと』です。 
脱線・余談から表題に戻ります。

過酷な下放生活から這い上がっていく
習近平は1953年、北京市で共産党高級幹部の習仲勲の息子として生まれる。 それら高級幹部の子弟は「太子党」と呼ばれる特権的地位にある。

だが習仲勲は毛沢東の猜疑心から粛清の対象となり、文化大革命時には息子の習近平も地方に「下放」される。 その過酷な経験を通じて忍耐力と庶民感覚を養い、政治的適応力を培ったという。 文革終了後に特権的地位である「太子党」として復帰、共産党に入党する。 太子党の人脈を活かしながら福建省、浙江省、上海市等の地方統治で実績を積んでいく。

やがて中央政界に上り、政治的対立を避けつつ実務能力を評価され、胡錦濤時代の派閥闘争を乗り越えて2008年、国家副主席に就任、12年には中国共産党中央委員会総書記(最高指導者)に。 13年に国家主席に就任し18年には憲法を改正して終身統治の座を獲得する。

粛清と情報統制、個人崇拝による権力
しかしながら、習近平の統治はきわめて強権的で、個人崇拝と独裁色が強い。反腐敗運動を掲げながらも、実際には政敵排除の手段として利用、対立していた薄熙来を失墜させ、権力の集中を進めていった。 

また、言論統制と情報操作、個人崇拝を日常化させ強力な監視社会を構築している。 同時に新疆ウイグル自治区や香港での弾圧、台湾への圧力も強化していき、対外的にも「一帯一路」戦略で経済的影響力を拡大するものの、各国の債務問題を引き起こして国際社会との対立を深めている。

紅い皇帝が支配する「習王朝の強権的な構造に肉薄する
こうした軌跡を描いてきた習近平という人物とは何者なのか?  それぞれの時代において周辺の人びとは習近平をこう評する。

無口で勤勉で慎重、つねに周囲を観察し中立をたもつが、冷徹で計算高く、敵対者には容赦がない、そして現在は古いタイプの統治者であり、個人崇拝を求める絶対的支配者。

本書では、習近平の権力闘争と粛清の詳細な実態のみならず、知られざる彼の私生活や家族、一族の巨額資産にも迫り、習政権の核心にある危険な力の実態に肉薄する。

本書目次
第一章 一九五三年、北京
第二章 毛沢東に仕えた父・習仲勲
第三章 文化大革命の嵐
第四章 下放という試練
第五章 復権した「太子党」
第六章 『習近平と愛人たち』
第七章 史上最年少の省長
第八章 伝説の歌姫と再婚
第九章 天安門事件
第十章 権力の座に昇る表舞台へ
第十一章 習一族の莫大な資産
第十二章 権力への険しい道のり
第十三章 スターリンを手本とする統治システム
第十四章 薄熙来との対立
第十五章 政敵薄熙来の破滅
第十六章 完全統制
第十七章 粛 清
第十八章 個人崇拝
第十九章 「一帯一路構想」
第二十章 パンデミックの年
エピローグ 二人の独裁者
     (毛沢東とスターリンを指していると考えられます。
著者紹介
マイケル・シェリダン(Michael Sheridan)
1989年6月に香港と中国から最初のレポートを送り、その後は『サンデー・タイムズ』紙の極東特派員を20年間続け、中国の興隆、1997年の香港返還と香港民主化運動を報じた。それ以前にはロイター通信、ITN、『インディペンデント』紙などで、中東の戦争、国際外交とヨーロッパの政治などを、ローマ、ベイルート、エルサレムを拠点に報道した。 『スペクテイター』、『タブレット』、『ヴァニティフェア』、香港の『信報財經新聞』などにも寄稿している。2021年に香港の歴史を批判的に描いた『The Gate to China』を出版した。

訳者紹介
田口未和(たぐち・みわ)
上智大学外国語学部卒。新聞社勤務を経て翻訳業に就く。 主な訳書に『中国の「一帯一路」構想の真相』『国旗で知る国際情勢』(以上、原書房)、『神と銃のアメリカ極右テロリズム』(みすず書房)、『デジタルフォトグラフィ』(ガイアブックス)など。

一帯一路
「一帯一路」構想とは、中国の国家主席・習近平氏が2013年より提唱し、現在も推進している、アジア〜ヨーロッパ〜アフリカ大陸にまたがる巨大経済圏構想を指します。 中国政府は、2021年6月時点で、一帯一路における共同建設において、すでに140ヵ国、32の国際組織と計206件の協力文書を調印しているとしています。

「一帯一路の基礎知識」として、一帯一路の基本情報はもちろん、一帯一路構想が提唱された背景、一帯一路の参加国と現状、「AIIB( Asian Infrastructure Investment Bank)」との関連性と国際的な問題点、さらにウクライナへ侵攻したロシアとの関係、一帯一路と日本および日本企業の関係とメリット…など、盛りだくさんの課題があります。

米中貿易戦争の要因ともされている「一帯一路」ですが、同時にアジア各国の経済格差を是正する、世界経済的に有意義なメリットのあるプロジェクトという側面もあります。

世界を覆った新型コロナ感染拡大に関しても、すでに「一帯一路」に参加している国を中心に、中国の製薬会社が現地で臨床試験を実施。 治験後は、その国々にワクチンを供給していました。

2021年11月には、ASEANとの対話関係開始30周年となるオンライン首脳協議にて、1億5,000万回分の新型コロナウイルスワクチンを追加で無償援助する旨を習近平国家主席が発表。そんな一帯一路に基づいた〝新型コロナ外交〟の行方も注目されていました。

しかし、2022年2月24日、ロシア軍がウクライナへの軍事侵攻を開始。本文で詳しく解説しますが、先述のコロナ外交同様、中国の一帯一路構想におけるロシアとの関係性は、お互いの利害が一致する(比較的)ポジティブなものでした。しかしロシアとウクライナの戦争によって、東欧諸国における一帯一路構想の停滞は避けられないものとなりつつあります。

精読も難しく、多読・速読などは、夢のまた夢の傘寿プラスには、書物の読み方は、まえがき⇒目次⇒あとがき⇒ななめ読みの手抜きで、『欲張り読み』を続けています。 この本も同様に、何回も読んでいこうと思っています。
(記事投稿日:2025/08/23、#1023
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『読みたい本は沢山、いまだに速読法をマスターできないうえに、余生少ない傘寿プラスにはいつもあせりが!2』

2025-08-23 23:19:59 | 寺院・仏閣・神社・お社

『読みたい本は沢山、いまだに速読法をマスターできないうえに、余生少ない傘寿プラスにはいつもあせりが!2』

『本日(2025/08/23)の日経新聞の読書欄にも、読みたい本を見つけ、よくここまで書けた! その抜粋を備忘録に』

『紅い皇帝 習近平』マイケル・シェルダン著(田口末和訳 草思社)『この著書の中で指していると思われる「皇帝 毛沢東」に、大変興味を持ったのは、1968~1975年の20代後半の香港駐在時!』でした。
 
ウエブ情報から引用

習近平党・国家・軍を支配下に置いた終身国家主席、現在の中華人民共和国には、三つの権力が存在する。 
  • 中国共産党総書記、
  • 国家主席、
  • 軍事委員会主席(人民解放軍)
であり、習近平はひとりでこの三権を掌握している。毛沢東以来、誰も独占しえなかった強大な権力の頂点。 

いま、終身国家主席となり『中華民族の偉大な復興』を高々と掲げ、国内外への強権的な膨張政策を進める習近平とは、いったい何者なのか?

これは余談です。
習近平のこと、今までは『しゅう きん ぺい』と読んでいますが、最近は『日本の新聞やテレビなどで、中国国家主席・習近平の名前に仮名振り(ふりがな)が付けられる場合、一般的には 「シー・ジンピン」 または 「シージンピン」 と表記されることが多いです。 

2002年の朝日新聞の記事で初めて「シー・チンピン」という表記が採用されたようです。 『日本人の凄さは、漢字の中国語の読み方と違う日本語音読みを中国人の固有「人名」「地名」等にも使ってしまうこと』です。 
脱線・余談から表題に戻ります。

過酷な下放生活から這い上がっていく
習近平は1953年、北京市で共産党高級幹部の習仲勲の息子として生まれる。 それら高級幹部の子弟は「太子党」と呼ばれる特権的地位にある。

だが習仲勲は毛沢東の猜疑心から粛清の対象となり、文化大革命時には息子の習近平も地方に「下放」される。 その過酷な経験を通じて忍耐力と庶民感覚を養い、政治的適応力を培ったという。 文革終了後に特権的地位である「太子党」として復帰、共産党に入党する。 太子党の人脈を活かしながら福建省、浙江省、上海市等の地方統治で実績を積んでいく。

やがて中央政界に上り、政治的対立を避けつつ実務能力を評価され、胡錦濤時代の派閥闘争を乗り越えて2008年、国家副主席に就任、12年には中国共産党中央委員会総書記(最高指導者)に。 13年に国家主席に就任し18年には憲法を改正して終身統治の座を獲得する。

粛清と情報統制、個人崇拝による権力
しかしながら、習近平の統治はきわめて強権的で、個人崇拝と独裁色が強い。反腐敗運動を掲げながらも、実際には政敵排除の手段として利用、対立していた薄熙来を失墜させ、権力の集中を進めていった。 

また、言論統制と情報操作、個人崇拝を日常化させ強力な監視社会を構築している。 同時に新疆ウイグル自治区や香港での弾圧、台湾への圧力も強化していき、対外的にも「一帯一路」戦略で経済的影響力を拡大するものの、各国の債務問題を引き起こして国際社会との対立を深めている。

紅い皇帝が支配する「習王朝の強権的な構造に肉薄する
こうした軌跡を描いてきた習近平という人物とは何者なのか?  それぞれの時代において周辺の人びとは習近平をこう評する。

無口で勤勉で慎重、つねに周囲を観察し中立をたもつが、冷徹で計算高く、敵対者には容赦がない、そして現在は古いタイプの統治者であり、個人崇拝を求める絶対的支配者。

本書では、習近平の権力闘争と粛清の詳細な実態のみならず、知られざる彼の私生活や家族、一族の巨額資産にも迫り、習政権の核心にある危険な力の実態に肉薄する。

本書目次
第一章 一九五三年、北京
第二章 毛沢東に仕えた父・習仲勲
第三章 文化大革命の嵐
第四章 下放という試練
第五章 復権した「太子党」
第六章 『習近平と愛人たち』
第七章 史上最年少の省長
第八章 伝説の歌姫と再婚
第九章 天安門事件
第十章 権力の座に昇る表舞台へ
第十一章 習一族の莫大な資産
第十二章 権力への険しい道のり
第十三章 スターリンを手本とする統治システム
第十四章 薄熙来との対立
第十五章 政敵薄熙来の破滅
第十六章 完全統制
第十七章 粛 清
第十八章 個人崇拝
第十九章 「一帯一路構想」
第二十章 パンデミックの年
エピローグ 二人の独裁者
     (毛沢東とスターリンを指していると考えられます。
著者紹介
マイケル・シェリダン(Michael Sheridan)
1989年6月に香港と中国から最初のレポートを送り、その後は『サンデー・タイムズ』紙の極東特派員を20年間続け、中国の興隆、1997年の香港返還と香港民主化運動を報じた。それ以前にはロイター通信、ITN、『インディペンデント』紙などで、中東の戦争、国際外交とヨーロッパの政治などを、ローマ、ベイルート、エルサレムを拠点に報道した。 『スペクテイター』、『タブレット』、『ヴァニティフェア』、香港の『信報財經新聞』などにも寄稿している。2021年に香港の歴史を批判的に描いた『The Gate to China』を出版した。

訳者紹介
田口未和(たぐち・みわ)
上智大学外国語学部卒。新聞社勤務を経て翻訳業に就く。 主な訳書に『中国の「一帯一路」構想の真相』『国旗で知る国際情勢』(以上、原書房)、『神と銃のアメリカ極右テロリズム』(みすず書房)、『デジタルフォトグラフィ』(ガイアブックス)など。

一帯一路
「一帯一路」構想とは、中国の国家主席・習近平氏が2013年より提唱し、現在も推進している、アジア〜ヨーロッパ〜アフリカ大陸にまたがる巨大経済圏構想を指します。 中国政府は、2021年6月時点で、一帯一路における共同建設において、すでに140ヵ国、32の国際組織と計206件の協力文書を調印しているとしています。

「一帯一路の基礎知識」として、一帯一路の基本情報はもちろん、一帯一路構想が提唱された背景、一帯一路の参加国と現状、「AIIB( Asian Infrastructure Investment Bank)」との関連性と国際的な問題点、さらにウクライナへ侵攻したロシアとの関係、一帯一路と日本および日本企業の関係とメリット…など、盛りだくさんの課題があります。

米中貿易戦争の要因ともされている「一帯一路」ですが、同時にアジア各国の経済格差を是正する、世界経済的に有意義なメリットのあるプロジェクトという側面もあります。

世界を覆った新型コロナ感染拡大に関しても、すでに「一帯一路」に参加している国を中心に、中国の製薬会社が現地で臨床試験を実施。 治験後は、その国々にワクチンを供給していました。

2021年11月には、ASEANとの対話関係開始30周年となるオンライン首脳協議にて、1億5,000万回分の新型コロナウイルスワクチンを追加で無償援助する旨を習近平国家主席が発表。そんな一帯一路に基づいた〝新型コロナ外交〟の行方も注目されていました。

しかし、2022年2月24日、ロシア軍がウクライナへの軍事侵攻を開始。本文で詳しく解説しますが、先述のコロナ外交同様、中国の一帯一路構想におけるロシアとの関係性は、お互いの利害が一致する(比較的)ポジティブなものでした。しかしロシアとウクライナの戦争によって、東欧諸国における一帯一路構想の停滞は避けられないものとなりつつあります。

精読も難しく、多読・速読などは、夢のまた夢の傘寿プラスには、書物の読み方は、まえがき⇒目次⇒あとがき⇒ななめ読みの手抜きで、『欲張り読み』を続けています。 この本も同様に、何回も読んでいこうと思っています。
(記事投稿日:2025/08/23、#1023
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『昔の日本は・日本人は凄かった(木曽三川の宝暦治水)』—江戸中期の宝暦4年(1754年)三川の分流を目的とする治水工事―

2025-08-20 07:17:22 | 歴史・日本

『今でも学べる:昔の日本は・日本人は凄かった(木曽三川

の宝暦治水)江戸中期の宝暦4年(1754年)三川の分流を目的とする治水工事

『江戸時代の治水からも学ぶことが多いと思う、最近の異常気象下の線状降水帯・短時間降雨・記録的な降水量等

最近の異常気象下での治水対策は、気候変動の影響を考えると、大変な事態になっていると思いながら、昔のブログを更新しました。 急峻な地形と短い河川の日本は山間部から海までの距離が短く、流れが急で雨が降ると短時間で水位が急上昇し、氾濫のリスクが高いことです。 

江戸中期の『木曽三川の宝暦治水』から現状の厳しさを知りました。
l  ダムの貯水機能の強化:気候変動による降雨量の増加に対応するために、ダムの貯水機能を強化することが必要。
l  流域治水の推進:地域全体で協力し、洪水対策を強化する「流域治水」の施策が進められている。
l  技術革新の活用:気候変動に適応した新しい技術を導入し、治水計画を見直す必要。
これらの対策を通じて、異常気象による水害リスクを低減することが期待


 木曽三川(木曽川・長良川・揖斐川)

ウエブ情報から引用

 

木曽三川』、いい響きです。 昔、お世話になった会社の保養所が『木曽三川』の木曽川と長良川で形成された輪中(集落を水害から守るため周囲を囲んだ堤防)の最も下流にある長島町に在っときは、中国地方へのドライブ旅行の中途の一泊地でした。 

 

隅田川・荒川・旧江戸川


 ウエブ情報から引用


この頃から思っていました。 東京東部の主要河川、西から隅田川・荒川・旧江戸川を東京三川(又は江戸三川)とも呼べたらと。 この『三川』には、『江戸時代から近代まで』の大治水事業(特に、誰もが知っている利根川の東遷)が続けられてきました。 この大治水事業を始めた、徳川家康とその参謀たちの先見の明には驚くばかりです。

 江戸と江戸周辺の治水は数百年もかけて進められたが、その途中に江戸幕府の幕命で薩摩藩が請け負わされた『木曽三川の宝暦治水』の難事業は、江戸時代の宝暦年間(1754年(宝暦4年)2月から1755年(宝暦5年)5月)の短期間で、幕命により薩摩藩が行った治水工事です。 濃尾平野の治水対策で、木曽川、長良川、揖斐川の分流工事で、三川分流治水とも言われます

 ここで、『木曽三川の宝暦治水』に関するウエブ情報です。 この徳川江戸幕府の御三家・尾張家のおひざ元で、薩摩藩が請け負わされた御手伝普請の凄まじい記録です。

 

御囲堤(おかこいづつみ)
江戸時代初期の1609年には、木曽川の左岸に尾張の国を取り囲む形で約50kmにもわたる大堤防「御囲堤」が築かれた。
 ウエブ情報から引用

 

宝暦治水
江戸中期の宝暦4年(1754年)三川の分流を目的とする治水工事(いわゆる宝歴治水、油島の締め切り工事など)が行われた。
 ウエブ情報から引用

 

『宝暦治水事件』は、江戸時代中期に起きた事件。 幕命によって施工された木曽三川(木曽川・長良川・揖斐川)の治水事業(宝暦治水)の過程で、工事中に薩摩藩士51名自害、33名が病死し、工事完了後に薩摩藩総指揮の家老・平田靱負も自害した

薩摩藩が最終的に要した費用は約40万両(現在の金額にして300億円以上と推定)で、大坂の商人からは22万298両を借入していた。 返済は領内の税から充てられることとなり、特に奄美群島のサトウキビは収入源として重視され、住民へのサトウキビ栽培の強要と収奪を行った。 現地では薩摩藩への怨嗟から「黒糖地獄」と呼ばれた。

当時すでに66万両(現在の金額にして570億円以上と推定)もの借入金があり、財政が逼迫していた薩摩藩では、工事普請の知らせを受けて幕府のあからさまな嫌がらせに「一戦交えるべき」との強硬論が続出した。 財政担当家老であった平田靱負は強硬論を抑え、薩摩藩は普請請書を1754年(宝暦4年)1月21日に幕府へ送った。 
同年1月29日に総奉行・平田靱負、1月30日に副奉行・伊集院十蔵がそれぞれ藩士を率いて薩摩を出発した。工事に従事した薩摩藩士は追加派遣された人数も含め総勢947名であった。

 

明治改修、宝暦治水から133年ぶり

明治20年~45年(1887~1912年)にかけて、木曽三川の完全分流を目指して、明治政府は当時の国家予算の約12%という巨額な予算を投じた河川改修工事を行いました。
ウエブ情報から引用

 

岐阜県と旧薩摩藩の大部分を継承する鹿児島県は、これが縁で1971年(昭和46年)7月27日に姉妹県盟約を締結しています。 木曽三川の治水事業の関連で、『「伊勢湾台風と木曽三川下流域」~忘れられた輪中の知恵~』と言う講演が2019年末ありました。 機会を見つけてこの資料を読んでみたいと思いました。
(記事投稿日:2020/01/23、最終更新日:2025/08/20、#143)

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『生前は一枚しか売れなかったフィンセント・ファン・ゴッホの作品』

2025-08-16 11:27:48 | 寺院・仏閣・神社・お社

『生前は一枚しか売れなかったフィンセント・ファン・ゴッホの作品』 

『そのゴッホを励まし、経済的に支えた弟・テオと、その妻・ヨハンナの才覚!』

『フランスへの団体旅行で、たまたま立ち寄った「ゴッホの墓」とその「弟テオの墓」、兄弟の墓は印象的』
 

ウエブ情報から引用

1890年、ゴッホはオーヴェルの墓地に埋葬された。隣にはゴッホの弟テオが眠っている。 テオはゴッホの死後6ヵ月後にオランダで急逝し、1914年になって、テオの未亡人によってオーヴェルのゴッホの墓の隣に新たに埋葬された。 ガシェ医師の庭から移植された蔦が兄弟の絆を示すようにふたつの墓を覆っている。 『ツタで結ばれ、ひとつになったゴッホ兄弟の墓。 ツタの花言葉は「死んでも離れない」

日経新聞(2025/08/16)の文化欄に『フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)、家族や日本の画家らに焦点』が載っていました。

この画家は、どのように受け入れられ、伝えられてきたのか。 作品を次代につないだ家族、その芸術を創造の源とする芸術家らに着目する展覧会が相次いでいる。

  • 『ゴッホ展』(残念ながら鑑賞できそうもない
会期:2025年7月5日(土)-8月31日(日)
会場:大阪市立美術館(天王寺公園内)
  ファン・ゴッホ家のコレクションに焦点を当てた日本初の展覧会
30点以上のファン・ゴッホ作品で初期から晩年までの画業をたどる。

  • 『ゴッホ・インパクトー展』(鑑賞できる機会あり
会期:2025年5月31日(土)~11月30日(日)会期中無休
会場:ポーラ美術館 展示室1、2、3

日経新聞文化欄で紹介されたフィンセント・ファン・ゴッホ
日経新聞の文化欄では、フィンセント・ファン・ゴッホの作品《アザミの花》が取り上げられたことがあります。その記事をきっかけに、読者がゴッホの芸術に対する見方を改めたという感想が紹介されています。

ゴッホの絵画とその魅力
  • アザミの花》と《ひまわり》に共通する「生命の響き」が感じられるとされ、植物の茎や葉、花びらの描写に心が留まったという声も。

  • ゴッホの筆触と絵肌は、対象と画家が最もよく響き合う瞬間を捉えていると評価されています。

  • ゴッホ自身が「黄色」を好み、自分の色と感じていたという解説もあり、光や輝きを象徴する色として使われていたとのこと。

ゴッホと弟テオの絆
  • 弟テオは、画家としてのゴッホを精神的・経済的に支えた重要な存在。

  • ゴッホが自殺した6か月後にテオも心臓発作で亡くなっており、兄弟の深い絆が語られています。


感性と精神の葛藤
  • ゴッホは頑健な肉体を持っていたが、感性が先行して発達し、心身の均衡が取れないまま過ごした日々が続いたと分析されています。

  • アルルでの制作期間には、昼夜を分かたず16時間絵を描き続ける集中力があったが、それが精神的な病にもつながったと指摘されています。

このような視点から、ゴッホの作品は単なる絵画以上に、彼の人生や精神の軌跡を映し出すものとして捉えられています。

ポスト印象派とも言われるゴッホは、見たままの風景を描くのではなく、その時の心情や見たときに感じた感情を描き表す画家です。ゴッホの作品が見る人の心を一瞬で奪う魔法のような力を秘めているのは、37年の生涯、画家としては10年という短い人生で、多くの悲劇に見舞われた背景が投影されているからか。

『ゴッホ・インパクトー展』
会期:2025年5月31日(土)~11月30日(日)
会場:ポーラ美術館 展示室1、2、3
傘寿プラス爺には、時間はたっぷりありますので体力と日程調整を上手くやって、久しぶりに箱根へ遠征し鑑賞してきます。
(記事投稿日:2025/08/16、#1023)
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『異常気象・極端気象の拡大は止まらず、地球の海は地球の余分な熱の約90%を吸収、今、その海水温が継続上昇中』

2025-08-15 17:13:55 | 寺院・仏閣・神社・お社

『異常気象・極端気象の拡大は止まらず、地球の海は地球の余分な熱の約90%を吸収、今、その海水温が継続上昇中』

 
ウエブ情報から引用

 
ウエブ情報から引用

『海水温を「人工的に」「大規模に」「経済的に」、下げることは、ほぼ不可能!』

対策は、
みんなでやれる、
『節電・節水・節肉食、移動には歩行・自転車・バス・電車』が必須、『国連も提案する「個人でできる10の行動」』
  • 徒歩・自転車・公共交通の利用
  • LED電球や省エネ家電の使用
  • 食品ロスを減らす
  • 肉や乳製品を減らし、野菜中心の食生活へ
  • リユース・リペア・リサイクルの徹底
  • 再生可能エネルギーへの切り替え
  • 電気自動車の導入
  • 環境配慮型の商品を選ぶ
  • 飛行機の利用を減らす
  • 周囲に呼びかけて行動を広げる

政界・産業界のリーダーの皆様に頑張って頂きたい、
『CO2排出削減は、次のビッグ3、「発電業・製造業・運輸業」での喫緊対策』。 

80億人が、すし詰め状態で住んでいる地球ですが、世界中で、太いタイヤを履いた、世界中で人気のSUVが平均乗車『1人ちょっと』で走り回っています。 

かなり以前のことですが、ある国の大統領が『温暖化大歓迎、毛皮のコートが不要になる』、と別の国の大統領ですが『温暖化は一部の学者先生の説で「実際は温暖化してない」し、地球史からは判断できない。心配は不要』と、後者はごく最近でも仰ってます。 

冗談は抜きにして、地球は誕生以来、今まで微妙なバランスの上に、存在し続けてきている地球、この掛替えのない『宇宙船地球号』『水の惑星』『緑の地球』を守っていかなければなりませんので、何とか間に合ってくれと、祈りながら、みんなでやれる『節電・節水・節肉食、移動には歩行・自転車・バス・電車』と、政界・産業界のリーダーの皆様に頑張って頂きたい、CO2排出削減は、次のビッグ3『発電業・製造業・運輸業』では特に、この喫緊対策です。 

みんなでやる『「節電・節水・節肉食、移動には自転車・バス・電車」「プラチック使用減らす(土に還るプラスチックでも製造時はCO2を!)」は、『発電業・製造業・運輸業』の規模縮小にはなりますが、これ以外に80億人の個人で、皆がやらなければいけないことは何でしょうか。
 
限界のある狭い地球で80億人が暮らすには、皆で摂生し、贅沢はしない生活が必須、特に移動手段(自家用車)です。 80億人の多くが、今も将来も、『昔、新大陸に移住したように他の星に移住する』ことはできません。 掛け替えのない地球ですが、五大絶滅の最大規模は第三回で原因は平均気温上昇でした。

常に拡大し続ける異常気象・極端気象(Extreme Weather)、その範囲は、地球上の自然現象のほぼすべてが、排出CO2の影響を受けています。

  • 猛暑(Heatwaves)
  • 急激な寒波(Cold snaps)
  • 豪雨(Heavy rainfall / torrentialrain)
  • 干ばつ(Droughts)
  • ハリケーン・台風・サイクロン(Hurricanes / typhoons / cyclones)
  • 猛吹雪(Blizzards)
  • 洪水(Floods)

地球温暖化や異常気象など環境の問題が続々と発生するや『やがて地球では人類は生きられなくなる「地球の火星化」などのSF小説の世界』を彷彿させる考えも出てきております。 80億人で身近なCO2削減で頑張りましょう!
(記事投稿日:2025/08/15、#1022)
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