斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

NHKスペシャル深海大探査

2011年08月21日 15時01分01秒 | 長岡技術科学大学の広報
とにかく、最近何かと話題を振りまいている独立行政法人海洋研究開発機構JAMSTECですが、同機構の誇る地球深部探査船ちきゅうは2005年7月に完成した、海底下7,000mを掘ることのできる船舶です。この船を利用することによって水深1000mを超える深海の熱水噴出孔を掘削し、地球最古の生命を探し出そうという番組がいまほど放映されていました。

ちょうどNHKスペシャルで再放送をやっていて、テレビにくぎ付けになってしまいました。本学では環境建設系の水圏土壌環境制御研究室 山口隆司 准教授のグループがJAMSTECと共同研究をおこなっています。もちろんNHKスペシャルに出演されていた大物研究者の高井 研 氏とも深い関係をもって共同研究しています。フィールドに出て、様々な刺激を受けながら地球全体の問題を解決していくあるい解明していくという仕事こそ、本学の目指す実践的指導的技術者教育を支える研究の一つとしてふさわしいと思いますし、フィールドに出てどんどん新しいことを吸収するのが好きな高専生や高校生に来てほしいと思います。

本学には、スーパースター研究者がたくさんいます。若手を中心に大型プロジェクトをしっかりと獲得しています。ここに具体的な名前を10人くらい挙げたくなります。
もちろん、山口准教授はその一人です。本学はスーパースターを中心に堂々と自信を持って、さらに未来を切り開くためにまい進します。そのキーワードは、連携・協働です!

システム安全専攻説明会 社会人必見

2011年08月20日 23時06分51秒 | 長岡技術科学大学の広報
長岡技術科学大学専門職大学院「システム安全専攻」説明会について

システム安全専攻は、日本の社会にとって必須のシステム安全に関する、安全規格、安全技術、安全認証およびマネジメントなどに関した高度な知識と卓越した実務能力を有するシステム安全専門職の養成を目的とする専門職大学院です。日本で初めて開設されたシステム安全の高等教育機関であり、教授陣も実務経験の豊富な、この分野の第一人者をそろえています。

社会人が仕事をしながら勉強できるように、授業は主に土曜日と日曜日に行います。なお、修業年限は原則2年であり、本課程を修了することによりシステム安全修士(専門職)の学位が取得できます。東京での受講も可能です。

入学のための専攻説明会を以下の日程で予定しています。

【東京説明会】 日時:平成23年8月23日(火) 18:30~20:00
            場所:弘済会館 会議室  東京都千代田区麹町 5-1


【大阪説明会】 日時:平成23年8月22日(月) 15:30~17:00、18:30~20:00
            場所:大阪弁護士会館 11階 1101会議室 大阪市北区西天満1-12-5

詳細は、こちら
http://mcweb.nagaokaut.ac.jp/system-safety/
入学試験日は平成23年9月25日(日) と平成24年2月5日(日) です。

天竜川の船の転覆事故に関して

2011年08月19日 20時02分37秒 | 水難・ういてまて
亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、行方不明者の早期生還をお祈りします。

昨日は、大学の行事が重なり、報道機関からの取材にはコメントだけで対応させていただきました。
船舶から落水するシミュレーション画像はすでに撮影してあって、解析も終了していたのですが、ホームページにはアップしていませんでした。

本日、アップしました。
http://hts.nagaokaut.ac.jp/survival/senpaku.htm

船舶からの落水事故では、本人ばかりでなく同乗者も転落する恐れがあり、船の上の対応はたいへん難しいと感じています。落水したあと、落水した本人が背浮きをしながら119番通報をかけられるかどうかの試験もやっています。落着いていれば出来ますが、まずは安定して背浮きで呼吸を確保することが肝要です。

★★★乗船する際には、救命胴衣の着用、防水携帯電話の所持が命を守るために重要なことです。★★★

一部報道で、船から落ちたら(投げ出されたら)着衣泳で背浮きをすることが最善の方法のような、誤解を招くような内容がながされました。解説していた人は水難学会となんら関係のないひとです。水難学会では、救命胴衣の着用が絶対条件という認識です。着衣泳の背浮きは「あくまでもそういうことをしていなかった場合の最後の手段」ですから、確実に生還できることを保障するものではありません。

よい話を聞きました

2011年08月19日 17時03分08秒 | 企業訪問記
奈良機械製作所という会社の人事担当の方とお話をしました。
最近の学生の就職活動でインターネットからいろいろな情報を得ているという話題になりまして、その方が「大人の知恵を大人として若い学生に話してあげるべきだ。これが大人の役割だ」と発言されました。

たしかに学生のお父さん、お母さんの年代、われわれ教員は、すくなくとも学生の皆さんより社会で経験していて、こういう業種、会社、内容がこの人に合う、合わないというのはすべてとはいわないけれども、ある程度わかります。そして、大人がそういう話をきちんとしてあげるのが、大人の役割だとすれば、そのとおりだと思います。

身近な大人の意見ですべてを決めるのもまずいですが、インターネット情報100%というのはさらにまずい。大人がきちんと役割を果たせる世の中にならないとだめですね。

マテリアルサイエンスフォーラム終了、物質材料系高専ー技科大交流集会開始

2011年08月18日 22時26分44秒 | 高専訪問記
本日お昼にマテリアルサイエンスフォーラムが終了しました。材料分野でどのような協働作業をおこなっていくのか、ある程度明確になってきたのではないかと思います。もちろん、高専ー技科大との間の協働は研究分野ばかりでなく教育や社会貢献などの分野にわたりますが、それはもっと大きなところで議論していくのがよいのであって、まずはいまわれわれにできること、続けられることをはじめなければならないと個人的に思います。
今日は、研究室めぐりをしまして、どのような分野のどのような装置があるのか、高専の先生方に見学していただきました。また、いろいろな意見を出し合って、今後の展開についてディスカッションしました。夜中もずっと議論していた先生もおられるようで、たいへん濃い2日間になりました。



午後からは、物質材料系高専ー技科大交流集会がはじまりました。今回は特別高専として、前豊田高専校長の末松良一先生に、KOBAN,KAIZEN,KOSENというタイトルでご講演を頂きました。ものづくり教育のたいせつさや高専と技科大との連携のたいせつさについてお話をおうかがいしたあと、先生のライフワークである、からくり人形について実演を交えて解説をいただきました。