斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

第38回着衣泳指導員養成講習会

2011年06月13日 00時42分28秒 | 水難・ういてまて
本日、無事開催し、終了しました。20名の出席がありました。南は石垣島、北は山形県上山からの参加がありました。今回、はじめて韓国から直接受講者がきました。日本語は理解できないということで、英語にて通訳する補助指導員をつけて講習会をすすめました。筆記試験も英語の問題を作成しました。

今回の講義から、統括指導員が増えて、新任の統括指導員による実技指導が行われました。これまでしっかりした実績をもった方だったので、スムーズに進んだようです。

今後韓国からの参加は増えそうな気配です。他の国については指導員の派遣要請がある屋も知れません。水難学会には英語をはじめとして外国語に堪能なメンバーがけっこういまして、これから国外普及に拍車がかかることでしょう。

一般社団法人水難学会 設立総会

2011年06月13日 00時13分40秒 | 水難・ういてまて
表題の学会が6月11日に設立総会を経て設立されました。総会には90名以上の参加者があり、定款施行細則や理事の承認などをおこないました。基本的には、これまでの着衣泳研究会の流れを踏襲していきます。したがって、指導員制度やそのほかもろもろのことはかわりなく進めていきます。

総会後の特別講演では、浮いて待ての持つ深い意味 と題してわたしが講演をおこないました。内容です。
1)東日本大震災、和歌山ペットボトル救助、世界が求める講習 の3点よりみえてくるものは、単純明快さを追求する重要性である
2)水難現場では、溺者が主役となるべきである。
3)ういてまて という言葉にすべてを集約することにより、溺者のとるべき行動が明確になり、緊急時に実行できるようになる。
4)今後、国外を中心に ういてまて を前面に出した講習展開を進め、国内においては順をおって着衣泳からういてまてに言葉を変えていく。

なお、着衣泳30年計画を2000年から進めているところですが、次のような目標をかかげて、講演を終了しました。

2000年-2010年 着衣泳という言葉で溺者のとるべき行動を明確にする 1億人がそれを理解する。

2011年ー2020年 uitemate ういてまて に集約して溺者のとるべき行動を世界につなげる 10億人がそれを理解する。

2021年ー2030年 世界的に救助とういてまてが完全に融合し、溺水で命を落とす人数が急激に減少する。 100億人がそれを理解する。