黒板に字を書くときは,子どもの方に顔を向けられません。
先生は黒板と向き合い,子どもを背中にします。
その間の時間って,もどかしいような,不安定な時間にもなりがちです。
先生は黒板を見つめながら,背中越しに子どもたちの雰囲気を感じます。
ちょっとざわついている声が聞こえたり,先生の板書を写している気配を感じられなかったり。
また,時には説明をしながら板書をしたいときもあります。
そんなときも,どうしても口は黒板の方に向けなくてはならず,子どもたちにちゃんと伝わっているか不安です。
こういった黒板のもつネガティブさというものをうまく解消しながら,授業を進めていけるようになるのも,先生の一つの腕前でしょうね。
このことに関して,先生が黒板に書くときの体の使い方というのを考えてみます。
右半身,左半身の両方で黒板を書けるようになりたい!
私はまだできないので,できるようになりたいです。
板書をするとき,子どもたちに全くの背中向きにならないように,「半身(はんみ)」になることは,がんばれば,できます。
右肩を開くようにして書く右半身
左肩を開くようにして書く左半身
の2つがあります。
たいていの先生は,おそらくどちらか一方はできるんじゃないかと思います。
右手でチョークをもつ場合,きっと多いのは左半身じゃないでしょうか。
チョークを持つ右手が黒板に近い方に来て,先生は自分の左側に子どもたちを見ます。
ちなみに私は逆で,右手でチョークを持ちながら,右半身です。
ちょっと窮屈な感じがしますが,なぜかこちらの方が書きやすいです。
これが,黒板のどこに書くか,先生がどこにポジションを置くかによって,どちらの半身もとれるようになるといいでしょうね。
それができると,先生もより自然に黒板と子どもたちの間にポジションを置くことができるようになるし,子どもたちも黒板が見やすくなります。
私もちょくちょく左半身を練習するのですが,どうしても字が下手になります。
本気でできるようになりたければ,もっと練習が必要です。