小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

必ず覚えさせたいときの攻略法

2009-08-28 08:34:12 | 授業中の攻略法

「今日勉強することは,絶対に覚えましょう。中学生になっても,高校生になっても必ず必要なことですからね。」

教師は精一杯の熱意をこめて,授業にも工夫をして,子どもたちの指導にあたる。

(これは必ず覚えさせたい)という内容を指導するときに,あの手この手,教師は様々な工夫をする。

特に,子どものがその分野が苦手だったり,あまり意欲的でないときこそ,こちらは必死になる。

この努力は必要である。その工夫次第で,子どもの定着も変わってくるし,何よりそこに教師は責任をもたなくてはいけない。

そこで忘れてはいけないことは,この努力,責任は,継続していくものだということ。

授業の工夫のおかげで,その一時間は子どもたちがよい反応を示したとしよう。そこで教師は「やった。」と思うが,そこで終わっていけないということだ。

私もよくしてしまいがちだ。あとになって,「あれ?前はできたのに?なんで?」となる。

今回の攻略法は,これだ!

「一時間に集中して」ではなく「時間を分散して何回も」で指導する!

である。

これは効果的な学習法の王道とも言える。

人間の脳のメカニズムである。

一時間にどれだけ印象的なことを取り入れたからといって,脳は忘れていく。(自然と情報を整理していく)

その印象の度合いで忘れていく程度も変わってはくるが,たった一回で100%を保証することはできない。

それよりも,何回もたたきこむことだ。

何回もたたきこまれることで,脳(海馬)は「あぁ,これは大事なんだな。よし,情報として留めておこう」と記憶を確かにする。

受験勉強などがまさしくこの重要性を表していると思うが,これは何も学習に限ったことではない。

私たちだって,たった一日を一緒に過ごした人より,時間は短くても近所で何度も顔を合わせ,あいさつを交わす人の方が親しみを感じる。

そんなものだ。

だから,授業においてもこの原則を踏まえておきたい。

「今日勉強することは,絶対に覚えましょう。中学生になっても,高校生になっても必ず必要なことですからね。だから,今日だけでなく,明日もあさっても,一週間後も復習をしますよ。」

こう言ってあげよう。

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