本日をもって、Windows XPのサポートが終了ですね。
前々から言われていたことではありますが、昨日今日とニュースでも大々的に取り上げています。
どの企業でも買い替えやバージョンアップに苦労しているとのこと。
費用がかかるし、その手間も大変なものです。
このことはひとごとではなく、本校のパソコンも3月下旬あたりから総入れ替えしています。
「パソコンが新しくなる~♪」
と、うれしい声が一旦はあがりましたが、それだけでは済まないことがすぐに分かりました。
機材の搬入をしてから、実際に新しい機械をフルに活用できるようになるでに、かなりの時間を要すことになりました。
まず、機材が運び込まれてから、その設置までに一月ほどかかりましたね。
学校のパソコンはもちろん、市が管理しており、この入れ替えも市の運営で行われていることなのですが、この時期、各PC業者はこういった依頼を山ほど受けています。
「新しいパソコン来てるけど、いつ使えるの?」
設置の順番待ちの状態が長く続きました。
そしてついに業者の人が本校に来てくれました。
「待ってました!」
職員用と児童用、全て入れ替えるわけですから、100台に迫る数です。
がんばって設置してくれたときには、
「お~」
「気分いいね~」
と、プチ感動でした。
そして、設置を終えた業者は退散。
待ちに待った、電源オン。
「いいね~」
「新しいね~」
感動はまだ続きます。
・・・が、ここまででした。
触り続けていると、あちこちから
「ん?」
「何これ?」
「どうなってるの?」
の声が。
すぐに気付いた不具合の数々。
・プリンターがインストールされておらず印刷ができない。
・校内LANに入れない。
・校内サーバと接続されてない。
・Officeのバージョンまで新しくなっており、以前のものとの互換性に問題がある。
・以前のPCにインストールされていた、授業や校務で使う様々な便利ソフトが一切なくなってしまっている。
「・・・これじゃあ使えんじゃないか~!」
期待が大きかっただけに、がっかりの声も大きくなってしまいました。
さらにやっかいなことに、こういった不具合に対処しようとしても、市の管理するパソコンは、まあセキュリティが固い固い。
私たちではそういった部分には一切手を入れることができないようになっています。
プリンターのドライバーをインストールしようとしても、
「許しません」
と表示されるわけです。
だから、こういった不具合を改善してもらうためには、市に依頼し、そして市が業者に依頼して、そして業者の人たちが、なんか秘密の作業をしてから、やっと改善されることになります。
その作業にまた1~2週間…。
さすがにプロである業者の人たちも、かなりの数のパソコンを相手にするわけですから、作業をしながら、うんざりしているのが、私たちにも伝わってきました。
(こりゃあ、大変なことだな)
そして、やっとのことで作業が済み、「これで本格的に使えるぞ!」となり、使ってみると、確かに使えるようになってはいるのですが、やはりまた、細々とした不具合が出てくる始末。
このパソコンではできるけど、あっちのパソコンではできない、とか。
こんな感じなので、春休みの年度をまたぐ大事な時期に、今年は先生たちみんな、すごく苦労していました。
なかなか仕事が進まない。
ひどいときなんて、プリンターと接続できているパソコンが一台しかないなんて状態のときがあり、みんな列を作っていました。
そして、私は今年から教務。
こういったトラブルの矢面に立たされる立場です。
「先生、どうしたらいいですかね?」
そんな質問がまず私に飛んできます。
そして業者との窓口になるわけです。
いやな役目でしたね。
仕方ないけど。
あれから、何度も業者の人に入ってもらい、だいぶ状況はよくなり、前のように当たり前の環境で、とまではいかないまでも、なんとか仕事が進められるようになりました。
いや~
XPのサポート終了。
PC業界のみなさん、学校という所にも大きな影響が出ていますよ~