小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

4年生の体育 ソフトバレーが超下手なくせに

2017-05-24 20:17:33 | 授業中の攻略法
体育でソフトバレーをやっています。
体育の授業、幸せです。
四年生にとってバレーボールというスポーツは馴染みがない、経験がない子が多く、はっきり言って、かなり
「下手」
です。
アンダーやトスという技能は全く身に付いていないし、それ以前にルールを知りません。
だけど、バレーボールというスポーツを漠然としたイメージの中では思い描けるものがあるみたいで、それはかなりかっこいい、おもしろいスポーツのようにとらえています。
だから、下手なくせにやたらとバレーボールができることを喜ぶし、全くゲームが成立していない中でも楽しそうにやっているという、不思議だけど小学生の体育ではありがちな光景が見られます。

さて、こんな子たちに対してどんな授業を作っていくか。
もちろん技能を高めて、それなりのバレーボールができるようにさせるというのは、当然の目標としてイメージするものです。
となったときに、やはりバレーの運動特性に従って、基本的な動きから経験、練習させていくのが筋だと思うのですが…

ここに、先生の思いと、子どもたちの思いに大きなギャップがあることに気付かされます。
とりあえずのゲームをさせて、子どもたちの様子を観察していると、とにかく子どもたちは
「アタック」
なんですね。
どんな球に対しても、どんな状況においても、とにかくアタック。
「バレーはそうじゃないんだよ」
と教えたとしても、子どもたちのバレーへの願いがそこにはあるんですね。
バレーへの憧れが。

授業を進める上で、それを全く無視するわけにはいきません。
優先順位として、それを後ろに後回しするわけにもいきません。
もしそうしてしまったら、それからどんな活動をしたとしても、子どもにはどんどんフラストレーションがたまっていく一方でしょう。
特に中学年という発達段階を考えても、子どもたちにその理解は難しいでしょう。

だからまず、好きなだけやらせましょう。
アタックを。
バンバン、バンバン打たせましょう。
それがどっちに飛ぼうが、空振りしようが、どうでもいいんです。
とにかくまずは子どもたちの中にある欲求を満たすことから始めます。
満足いくまで
「何回でもやっていいぞ~」

そしてそれから、本当のバレーに迫っていくことにします。
きっと子どもたちも、このアタックだけではゲームが成り立たないことを自然と学ぶでしょう。
「それでもアタック打ちたい!」
は、もうなしです。
あんだけ打ったのだから。
そこからもっと基礎的な、地味な技能を身に付けることの必要性を感じて、主体的な体育学習が始まる。
そこをめざして授業をつくっていこうかと思います。

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