小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

せっかく仕事を休んで来た学級PTAなんだから…

2010-08-22 17:31:51 | 保護者への攻略法

2学期が始まるとすぐに,学級PTAがあります。

その準備をしている先生も,この時期に多いでしょう。

私がこれまで経験してきた学級PTAでは,来られるのはほとんどお母さんです。

そして最近では,共働きというご家庭がほとんどです。

シングルマザーの方も少なくありません。

「せっかく仕事を休んで来たのだから」という声を,学級PTAの際に耳にすることも多くなったように感じます。

先生としては,つまらない学級PTAにはしたくありません。

形式ばった,難しい教育専門用語を羅列した,先生の一方的な話で終始するPTAでは,がっかりさせてしまいます。

以前「できるだけ子どもの具体的な姿を伝える」という攻略法を紹介しました。

そのためにビデオや写真のスライドショーは,保護者の方々に好評だという発見もありました。

そして,それらに加えて,もう一つ。

この手の話を上手にできる先生も,いいですね。

保護者の方から共感を得られます。

この「共感」というのは大きいですね。

保護者と先生とをつなぐ人間関係の中でも,共感し合える関係というのはとてもいいものです。

私は,駆け出しのころはこの「共感」を得ることが苦手でした。

若くて,年齢的にも保護者の方との距離があったし,何より自分が先生という立場に力んでいたので,親しみを感じられなかったのではないかと思います。

当然,学級PTAでも,堅い話ばかりして,会の雰囲気を和らげるような「共感」を呼ぶ話というのはできませんでした。

時折,こんな話もしてみたいですね。

自分のエピソードで共感を得る!

ということです。

えらそうな話ばかりせずに,たまには保護者の方々と同じ目線に立って,共感してもらえるような自分のエピソードを惜しげもなく語ってみましょう。

こんなとき,基本的には「失敗談」です。

人間とは,他人の失敗がかわいく見えます。

同情心から,親しみがわきます。

それも,保護者の方々も経験しているような失敗談だと,さらに好感がもてます。

子もちの先生であれば,探せばたくさんそんな話が見つかるのではないでしょうか。

「実は,娘となかなか話が合わなくて,最近はけんかばかりなんです。昨日だって,携帯電話がほしいって言い出すから…」

「うちの息子の,誕生日をうっかり忘れちゃったんです。それで,もうカンカンに怒ってるんですよ。こんなときどうフォローすればいいか,どなたか教えてくださいませんか!」

なんて笑顔交じりで話すと,保護者の方も笑顔でうなずいてくれますね。

こんな話ができるのは,子もちの先生の特権です。

身内話は少し抵抗があるかもしれませんが,家族にも許してもらえる範囲で話せるといいですね。

子どものいない先生も一工夫しましょう。

「子どものいない先生には,親の苦労なんて分からないのよ」なんて思っちゃう保護者の方もいるかもしれません。

でも,そんな先生だって,自分が子どもだったときの親との思い出もあるはずです。親戚や近所の親子を間近で見ることだってあるでしょう。

「私の兄には6歳になる男の子がいるんですけど,まあしつけが大変そうです。学校と家とでは,また子どもの様子も違うんですね。」

こんな話をすると,先生と保護者との距離がグッと近くなるような気がします。

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なんというか,そういう話もできる,柔らかい雰囲気の先生になりたいということですね。

※ただし,こんな失敗談は本当におもしろいから,つい盛り上がりすぎて,学級PTA自体が横道にそれてしまうことのないように,お気をつけて!(笑)

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