先日の夜は,PTAの部会に参加しました。
それぞれの部ごとに担当職員も配置されていて,その部が活動するときには,必要な場合参加するわけです。
夜7時からの会で,正直,部長さんのお母さんに「先生,お願いします。」と頼まれたときには,少し気が滅入ってしまいました。
学校が終わって,夜の会に出るのって,やっぱり大変ですから。
いわゆる広報部の会で,そのときはPTA新聞の作成作業を進める計画でした。
部員のお母さん方が10名ほど集まって,部長さんを中心に作業を分担して,かなりテキパキと作業を進めていらっしゃいました。
6月号のレイアウトを考えたり
7月号の写真撮影の当番を確認したり
みんなでいろんなアイディアを出し合いながら,昨年までのものを参考にしながら,活発に作業が行われていました。
職員である私は,職員室と行き来して書類のコピーをとったり,行事の日程確認をしたり,パソコンで進める作業を手伝ったり,という役目。
お母さん方に比べれば,仕事量は本当に少ないもので,若干申し訳ない気持ちです。
私は,こんな作業をPの方々と一緒に進めたのは初めての経験でした。
そして,思いました。
毎回教室で当たり前のように受け取っていた「PTA新聞」がこうして出来上がっているんだということ。
子どもたちに配る際にも,特に紹介もしないまま「長子が受け取ってください」とだけ言って配っていました。
反省しないと,です。
加えて,思います。
学校のPTA組織には,この他にも保健体育部,総務部,事業部,生活指導部… などたくさんあって,それぞれがこうして活動を進めている。
こんな風に夜遅くであったり,休日であったり。
それに参加してくださってる方々はもちろんそれぞれの家庭がありながら,仕事がありながら。
PTAとはそういうものだということを頭では知っていながらも,先日はその現場に飛び込んでみて,初めて実感できたような気がしました。
広報部のお母さん方は活発に作業を進めながらも,冗談を言いったりすることもあって,終始明るい雰囲気でした。
その日の作業が終わるときには,私にこうも言ってくれました。
「先生,お仕事のあとのお疲れのところ,本当にすみませんでした。今後は,できるところは私どもでしていきますので,もし何か分からないことがあったときは,またご相談させてください。」
本当に頭が下がる思いでした。
夜の会が大変な立場はみんな同じなのに。
「私にできることは,何でもしますから」そういう気持ちになりました。
その「私にできること」は,職員室を行き来することもそうですが,もう一つあるんじゃないかと思います。
PTAと子どもたちをつなげるのは,先生の役目!
PTA新聞を配る際は,広報部の方々のことを子どもたちに紹介しようと思います。
バザーの次の日には,事業部の方々の努力を考えさせたいと思います。
学校の「影」の部分で活躍することの多いPTAですが,その「影」の部分にライトを当てることができるのは,やはり先生でしょう。
子どものために活動してくれている方々のことを,子どもたちにアピールしないのはよくないことです。
そう思うと,PTAだけでなく,またいろんな方々が浮かび上がってきそうです。
そんな視野をもった先生になりたいと思います。