湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

離れるの詩パート1

2017-11-20 14:24:19 | オリジナル
共通テーマ「離れる」でAが書いた詩を投稿します。

左様なら

なぜ勝とうとしたの
皆が敵だったから

過去はもう追ってこない
誰もが遠く見える
父母は死んだ
きょうだいとは絶縁した

ずっとわたしを
好きでいてくれた従兄
さようなら
だれかと結婚したらどうですか

わたしは
漂白されても仕方のない染みだった
ぽつんと小さい点になって
明るく手を振りましょう
さようなら
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26日は交流センターフェア

2017-11-19 00:00:07 | イベント
1週間後の11月26日(日)に逗子市民交流センターで交流センターフェアが開催されます。
その中の市民活動パネル展(26日10:00~20:00)に、湘南文芸・湘南句会も合同で初めてパネルを出すことに。
先日そのパネルを作りました。当日センターに行かれない方のために写真アップしておきます。

要約すると、湘南文芸・湘南句会ともに交流センターで活動中で会員募集してますよってことです。よろしくね!
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「初冬」で句会

2017-11-18 14:21:24 | 文学
昨日は湘南句会の日。全員集まり和気あいあいと選句。最高点の2点句は下記の4句です。
半ズボン初冬の道をジャレて行く
組んだ手のポケットにあり冬はじめ
小さき舟面舵とりて冬に入る
八畳に欄間の影絵冬はじめ
太陽が転がって行く冬初め

一番上の「ジャレて」は「戯れて」の表記のほうがいいかな?という意見がありました・
終了後、句会をやっていた交流センターから斜向いの文化プラザへ行き逗子ゴスペルクワイア10周年コンサートを鑑賞しました。
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犬の詩パート2

2017-11-16 21:54:15 | オリジナル
共通テーマ「犬」でAが書いた詩を投稿します。

ワレワレも

散歩していたら
弁当屋の前で
異星人に話しかけられた
――波打ち際へはどう行く?
――すぐそこ 信号のある交差点を
右に曲がってひたすら前へ

――また会った
ここ曲がるで合ってるか
――また会ってる ここ曲がる
まっすぐ進む
するとアンダーパスの先に
波打ち際が見えてくる

潮騒が聞こえる場所で
異星人は立ち止まるだろう
ある者は通れて
異る者は突き当たる
そんな壁が
この星にはよくあるのだよ

地下道の手前で
犬と私は左折する
ワレワレの嗅覚も
壁に突き当たってしまうのだ
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Eの自由題作品パート2

2017-11-15 15:27:29 | オリジナル
昨日に引き続きEが自由題で書いた詩を投稿します。

変貌

人間は
進歩しているのだろうか
単に変化しているだけなのか

ギリシャの古典が
倫理のテキストとして
適用することから見れば
進歩していないようでもあり
誰もが
四則演算ができる点から見れば
大いに変化しているようでもある

今 人工知能は
先端を行くごく一部の人間しか
理解できない
つい二、三百年前までは
ほとんどの人間が負の数を
理解できなかった。

今後とも人間は
人をだまし 殺し 権力をほしいままにするだろう
しかし 同時に
楽々とAIを駆使しているにちがいない

人間という生きものは
希望に値するのか
それともあきれ果てた存在なのか
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Eの自由題作品

2017-11-14 10:58:11 | オリジナル

マドレーヌ

――どんな子どもでした?
それがマドレーヌの一片
天敵がいたのだった

君の名は村田君
顔中生キズのたえない
全身がこれ細身のバネ

君のことを思うと
登校がおっくうだった
そんなことは親にも言えない

いつも注視されていた
コシャクなヤツだったのだろう
弱虫のくせに成績がまあまあ

朝礼ではいつも裏切られる
いるのだ 右後方からの
熱い視線

中学の三年だったよね
中距離走のあと つかつかとやって来て
――とうとう君を抜けなかったよ

瞬間 君は存在を消してしまった
…なんと ヤツも普通じゃないか
 くそ面白くもネイ

幼少時さとった黄金律
――普通が一番
今もって達成できない
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犬の詩パート1

2017-11-13 18:44:12 | オリジナル
新しい共通テーマ「犬」でEが書いた詩を投稿します。

犬と猫

犬の散歩
これは
少しもめずらしくない

猫の散歩
一度きりだが
見たことがある

主人と犬が先を行く
三舎をさけるように
猫がついてゆく

おどろいて見ていると
みられたかと
間が悪そうに振りかえる

犬はと見れば
われ関せず
主人を一心に見上げている

猫たらんとすれば
犬たりえず
凡愚なりに悩ましい
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サードエイジ連続講座逗子文学の回

2017-11-12 20:53:56 | 文学
サードエイジ連続講座第3期(全4回)が本日開講。第1時限はAが講師を務める「文学で見る地域の変遷」でした。

逗子ゆかりの文学を3つの時代に分けて解説。第3章芥川賞作家の時代(戦後~現在)では、参加者にこんなクイズを出しました。
Q 女性初の芥川賞受賞者となった中里恒子は、文壇の大家と師弟関係にありました。それは誰でしょう。
逗子・鎌倉にもゆかりの大作家ですが、想定以上に難易度高めだったみたい。逗子マリーナで亡くなったというヒントで、ノーベル文学賞を受賞した川端康成という正解に皆さんたどり着きました。
川端康成著として世に出た「乙女の港」は、女学校を舞台にしたいわゆるシスター小説的な作品ですが、中里恒子が横浜の紅蘭女学校、今の横浜雙葉学園に通っていた時の体験を基にして書いた作品に川端康成が添削をして書き直させ完成させた小説です。
中里恒子が逗子・葉山を舞台に書いた「乗合馬車」他で女性初の芥川賞を受賞したのは昭和14年でした。
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詩とダンスのミュージアム

2017-11-11 16:58:11 | 
先月、野村喜和夫現代詩講座の受講がてら、エルスール財団記念館詩とダンスのミュージアム(東京都世田谷区羽根木)に行ってきました。

展示は、詩人野村喜和夫の軌跡など4つのスペースがあります。

歴程新鋭賞の賞状、手書きで味がありますね~。階段室にも展示が。

講座は併設ブックカフェエル・スールで開催。ランボー「イリュミナシオン」への招待2「あけぼの」についての回を受講しました。
Aube
J'ai enbrassé l'aube d'été.
 で始まる原文から読み解いて、他の詩にまで言及する濃い内容でした。
同ミュージアムでは、今月24日から川口晴美さんを講師に詩のワークショップも開催されます。
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小笠原学園&プレバト俳句

2017-11-09 21:04:40 | 文学
今日から小笠原学園「俳句入門」講座が開講! 湘南句会からはSとAが受講。お題は「冬に入る」「大根」でした。
終了後に柴田講師とミサキドーナツで歓談し、楽しい入門初日でした。
夜はテレビでプレバト俳句を真剣に視聴。こちらのお題は「ベンチの銀杏」でした。以下、出演芸人さんの敬称は略させていただきます。

名人フルーツポンチ村上は現状維持。
黄落やよろついているピルエット
「ピルエット」とは片足立ちで回転するバレエの技。凝ってますね。「黄落」という美しい季語に人物と動きを取り合わせたセンスはさすがという夏井先生の講評。
問題は真ん中。ピルエットが下手でよろついているという表現ではなく、黄落に触発されて美しく踊る形容にしないと季語が立たないとのこと。
添削は 黄落やひかりに傾ぐピルエット
ふ~む
ワンランク昇格を勝ち取って特待生2級に昇ったのはNON STYLE石田。得意とする破調句です。
秋天はがれ落ちる人にベンチに
破調の上4中6で10音使い「秋空が剥がれ落ちるって?」という謎を提示し、不穏な雰囲気を入れながらちゃんと映像にもっていくところが秀逸とのことで、直しなしでした。
ふ~~む
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