湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

Eの自由題作品

2017-11-14 10:58:11 | オリジナル

マドレーヌ

――どんな子どもでした?
それがマドレーヌの一片
天敵がいたのだった

君の名は村田君
顔中生キズのたえない
全身がこれ細身のバネ

君のことを思うと
登校がおっくうだった
そんなことは親にも言えない

いつも注視されていた
コシャクなヤツだったのだろう
弱虫のくせに成績がまあまあ

朝礼ではいつも裏切られる
いるのだ 右後方からの
熱い視線

中学の三年だったよね
中距離走のあと つかつかとやって来て
――とうとう君を抜けなかったよ

瞬間 君は存在を消してしまった
…なんと ヤツも普通じゃないか
 くそ面白くもネイ

幼少時さとった黄金律
――普通が一番
今もって達成できない
コメント
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