湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

虫の詩パート3

2017-04-13 00:00:51 | オリジナル
共通テーマ「虫」でEが書いた詩を投稿します。
 山笑う
腹の虫

肥料といえば人糞中心の
われらの世代はみな回虫持ちで
風邪薬よりも虫下しに親しんだ
それでも強情やヤツが一匹居すわっている

ヤツは恩義知らずで
人前で鳴きだすしまつ
メシぐらい食わせてやれないのかと
あきれ顔をされかねない

一匹とはいえ妻子ある身には
あばれぬよう あばれぬよう と
アルコールで飼育してきたのだが
弱みにつけこみ増長慢がはなはだしい

新聞を読んでも ラジオを聞いても
カッと火がついてどうにもおさまりがつかなくなる
これは公憤 許せるにしても
手綱の方がはなはだもって心もとない

先日も 並んだレジが遅々として進まない
見れば足もとにもカゴがどっさり さらに
小銭を落す まてまてイライラするな
虫よ もう少し寛仁大度になれないものかね

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