湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

詩・言葉の詩パート7

2016-05-26 00:00:55 | オリジナル
昨日のチャレンジデーは市内各所でスポーツイベントが。海岸ではノルディックウォーキングのレッスンなどがありました。

では、共通テーマ「詩・言葉」でSが書いた詩を投稿します。

詩のいない檻に詩を見る

わたしは動物園の人気のないハイエナです
わたしはどう見えても女なのに
あのひとはいうのです
 (よく見ないで)
ぼくちゃん よしよし いい子いい子

あなた見てるの
うん見えてる
これが彼のへんじです
仕事のまえも
そして夜も
やってきては
わたしの好物を気前よくくれるのです
 (わたしハイエナの運命はいかに)

外見がおだやかになったと見物人がいいます
ハイエナのわたしは困惑します
誤解だ
とつぶやきます
ある寒い日
動物園のたった一匹のハイエナ(わたし)を
あの件の孤独な男が
連れ去りました
わけがわからなくて彼女ハイエナわたしはたづねました

わたしをどうするの
おまえのめんどうをみたいのだ!
その夜落ちてきた雪は大雪になって
―――――――――
―――――――――
 (わたしは死ぬとき
  悪いくせがでて
  鼻にしわをよせて笑ったそうです)

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