共通テーマ「雑」でAが書いた詩を投稿します。
まんだら堂やぐら群で
混沌日記
一時も休まぬ心臓が止まり
全身を巡っている血液が止まり
それぞれの役割をもった内蔵が止まる
わたしという個に与えられた
精緻きわまりない機構を知り
黄色い帽子の下の脳が畏れを抱いてから
嫌というほど時が経ったものだ
複雑であることに疲れて雑に過ごせば
それはそれで悔いが生まれ
こんなに精巧にできている身体に申し訳なくなり
文字にして反省する
日記をつけることを反省と
脳内で称していたのだ
日記はしばしば滞った
かえりみるより先見を
優先せねばならなかったからだ
プロスペクトでサバイバルである
いや そんなに気の利いたものではなく
ごちゃまぜのサラダボウルである
毎日つけている日記帳に
担任から花丸をもらって喜んでいた頃の
黄色い帽子を脱いでから
嫌というほど時が経っていた
脳内を飛び交う電気信号が
柳にしだれ菊と散る
やはり線香花火と同じだったかと
考える暇など残さずに
まんだら堂やぐら群で
混沌日記
一時も休まぬ心臓が止まり
全身を巡っている血液が止まり
それぞれの役割をもった内蔵が止まる
わたしという個に与えられた
精緻きわまりない機構を知り
黄色い帽子の下の脳が畏れを抱いてから
嫌というほど時が経ったものだ
複雑であることに疲れて雑に過ごせば
それはそれで悔いが生まれ
こんなに精巧にできている身体に申し訳なくなり
文字にして反省する
日記をつけることを反省と
脳内で称していたのだ
日記はしばしば滞った
かえりみるより先見を
優先せねばならなかったからだ
プロスペクトでサバイバルである
いや そんなに気の利いたものではなく
ごちゃまぜのサラダボウルである
毎日つけている日記帳に
担任から花丸をもらって喜んでいた頃の
黄色い帽子を脱いでから
嫌というほど時が経っていた
脳内を飛び交う電気信号が
柳にしだれ菊と散る
やはり線香花火と同じだったかと
考える暇など残さずに
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