湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

失うの詩パート10

2016-12-01 16:02:04 | オリジナル
ボーナスもらっちゃった 10月中にせっせと働いて、もとい、スタンプラリー愉しんでおいてよかった~。

では、共通テーマ「失う」でAが書いた詩を投稿します。

子宮の焼失

蠢いていた闇が停止したのは
わたしが生まれた日付の
二日後のことだった

快哉を叫ぶ
光の温度を眩しがる
開けた景色に放たれる
わたしに
きみは大声で笑いかけた
他者から糾弾される素直さを
わたしたちはいつの間にか極めていた

その二日後
萎びた袋が焼かれ
灰はちりとりから斜めに落ち
壺の蓋が閉められた

存在している間に
米噛みが痛くなるほど
充分に問い尽くした
答えを寄越さない袋だった


「失う」「あふれる」の詩の締切は12月2日(金)です。
次回合評会は、12月5日(月)14:00~逗子市民交流センター1階市民活動スペースで行います。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 失うの詩パート9 | トップ | プレバト俳句 白息 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

オリジナル」カテゴリの最新記事