湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

場所の詩パート6

2016-12-23 11:51:22 | オリジナル
共通テーマ「場所」でAが書いた詩を投稿します。

消息を断つ

どこまでも青いのだなと
虚しく見上げていた空が
今は血の滲んだ色で
酸化した夜を希求している

わたしはわたしに
黙れと命ずる
不定形の壁に向かって
説明し問い掛け抗弁しても
つまらぬ打撲や切傷を負うだけ

雑に折りたたまれた世界を
一気に荒々しく広げ
長い呼吸をする

病んだ神を哀れみ
急いで身を剥がすように
紫色の雲が千切れて
行方がわからなくなった


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