共通テーマ「演じる」でSが書いた詩を投稿します。
女優のように
「どん底なんて
安易に言ってもらいたくない」
客席から
あなた方はかわいた大声を出した
わたしは泣いた
ほんとうによく誤解する人たちだ
どん底を演じなければならない その
眼には階段が
うつくしくまぶしかった
ああ 大きかったが数は少なかった
わたしの希望
ぶれたくなかったわたし
舞台のわたしはみずみずしかった
母だか父だか神だかわからないが
かれらのこしらえた芝居を演じるわたし
一口サイズに切った不幸を
喰べつくせ カーテンがおりるまでに
目ざめるとすぐわたしの五体はきょうも
演技をはじめる
女優のように
「どん底なんて
安易に言ってもらいたくない」
客席から
あなた方はかわいた大声を出した
わたしは泣いた
ほんとうによく誤解する人たちだ
どん底を演じなければならない その
眼には階段が
うつくしくまぶしかった
ああ 大きかったが数は少なかった
わたしの希望
ぶれたくなかったわたし
舞台のわたしはみずみずしかった
母だか父だか神だかわからないが
かれらのこしらえた芝居を演じるわたし
一口サイズに切った不幸を
喰べつくせ カーテンがおりるまでに
目ざめるとすぐわたしの五体はきょうも
演技をはじめる
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