共通テーマ「風」でAが書いた詩を投稿します。
アキヤガハラ
午前七時四十分
アキヤガハラを
風になって突っ切る
プリーツミニの下の
短いスパッツから
伸びてくる力は
生臭い花の香り
なのに
泣きたいほど抽象的
どうせすぐ消えるけど
また無駄に点いて
張りつめ
巻きあがる
そういう抽象性
高架の落とす影の帯を
横切ってアキヤガハラ駅
ホームへ駆け上がり
七時四十六分発に飛び乗る
喉が渇いている
渇望は 愚かさは
歯がゆい宝物
ウラシマガオカ駅で覚醒める
長ズボンをはいている
その中で欠落が熱を失い
いやらしいゼリー
みたいに震えている
あたしのミニスカートは
短いスパッツは何処へ
いったい何年かけて
抽象性を失くしたの
ミニスカートよりちっぽけな
具体的な何かを獲得して
みっともなく得意に
なったりしたの
アキヤガハラの家
あたしが死んで
空き家になりそう
解体しないと迷惑だ
と言われている
降りそびれた駅の横の
ウラシマバシは
電車が通るたびに
揺れている
今は
午前か午後の零時零分
風の詩・奏の詩の提出締切は8月31日(金)です。よろしくお願いします。
アキヤガハラ
午前七時四十分
アキヤガハラを
風になって突っ切る
プリーツミニの下の
短いスパッツから
伸びてくる力は
生臭い花の香り
なのに
泣きたいほど抽象的
どうせすぐ消えるけど
また無駄に点いて
張りつめ
巻きあがる
そういう抽象性
高架の落とす影の帯を
横切ってアキヤガハラ駅
ホームへ駆け上がり
七時四十六分発に飛び乗る
喉が渇いている
渇望は 愚かさは
歯がゆい宝物
ウラシマガオカ駅で覚醒める
長ズボンをはいている
その中で欠落が熱を失い
いやらしいゼリー
みたいに震えている
あたしのミニスカートは
短いスパッツは何処へ
いったい何年かけて
抽象性を失くしたの
ミニスカートよりちっぽけな
具体的な何かを獲得して
みっともなく得意に
なったりしたの
アキヤガハラの家
あたしが死んで
空き家になりそう
解体しないと迷惑だ
と言われている
降りそびれた駅の横の
ウラシマバシは
電車が通るたびに
揺れている
今は
午前か午後の零時零分
風の詩・奏の詩の提出締切は8月31日(金)です。よろしくお願いします。
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