湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

透けるの詩パート3

2022-12-16 07:15:17 | オリジナル
共通テーマ「透ける」でEが書いた詩を投稿します。

透明

旧暦では
正月元旦みなが一斉に
年を一つ加える

だから大晦日は
年とりと称して
ごちそうが出た

祖父母 父母 兄弟
おじおば いとこたち
うちそろって祝いの膳を囲む

いつの頃か 年齢が
かぞえから満に変り
個々に年をとるようになった

時の流れの
節目がぼやけ
透明さを失くしてしまった

折り目なく日々
呆然と生き
ある日愕然とする

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