新しい共通テーマ「埃」でAが書いた詩を投稿します。
埃を払って
会食中に彼女が
ものを口に入れたまま
自分の考えをしゃべっている
ならば私は上品かと問いたくなる
「下品」という傲慢な言葉が
頭の周囲にちらちらと明滅している
違和は保守の対義語
だとしたら どっちに付く
旧い常識の埃が絡まった
偏見の網を通すことになるが
マナーも異なる他者の考えを
頷きながら聴いてみたらどうだ
千に三つしか
私の曇りや埃を取り払う体験には
出会わないかもしれないが
最期に徒労を溜めて息を引く
不確かな存在には
その程度の確率が相応しい
埃を払って
会食中に彼女が
ものを口に入れたまま
自分の考えをしゃべっている
ならば私は上品かと問いたくなる
「下品」という傲慢な言葉が
頭の周囲にちらちらと明滅している
違和は保守の対義語
だとしたら どっちに付く
旧い常識の埃が絡まった
偏見の網を通すことになるが
マナーも異なる他者の考えを
頷きながら聴いてみたらどうだ
千に三つしか
私の曇りや埃を取り払う体験には
出会わないかもしれないが
最期に徒労を溜めて息を引く
不確かな存在には
その程度の確率が相応しい