共通テーマ「破く」でEが書いた詩を投稿します。
やぶる
紙を両手でやぶる
やぶれたニ片は
毛ばだって
相手をはげしく求めあう
すりよせれば元にもどれるかのように
紙をハサミで切る
切りはなされた両片は
もう一つであったころを
すべて忘れている
思い出しさえしない
神よ あなたは
素手なのですか
それとも
ハサミをお持ちなのですか
…愚か者よ 汝の望みを言え
やぶる
紙を両手でやぶる
やぶれたニ片は
毛ばだって
相手をはげしく求めあう
すりよせれば元にもどれるかのように
紙をハサミで切る
切りはなされた両片は
もう一つであったころを
すべて忘れている
思い出しさえしない
神よ あなたは
素手なのですか
それとも
ハサミをお持ちなのですか
…愚か者よ 汝の望みを言え