共通テーマ「宿る」でAが書いた詩を投稿します。
不死の死人
室内の腐臭に囚われているのか
窓という窓を開け放つが出て行かず
一匹の蝿が棲み付いている
床下に何かが埋まっている
街には破片が埋まっている
時だけが窓から流れ出ていく
帰る場所を失い続けるのは
もう飽きたとでも言いたげに
蝿と私は行き止まって留まって
最後まで不全でいてここに隠れて
殺虫剤を噴霧した人間の
毒の向こうのおぼろな形を忘れない
「宿る」「境」の詩の提出締切は11月21日です。
不死の死人
室内の腐臭に囚われているのか
窓という窓を開け放つが出て行かず
一匹の蝿が棲み付いている
床下に何かが埋まっている
街には破片が埋まっている
時だけが窓から流れ出ていく
帰る場所を失い続けるのは
もう飽きたとでも言いたげに
蝿と私は行き止まって留まって
最後まで不全でいてここに隠れて
殺虫剤を噴霧した人間の
毒の向こうのおぼろな形を忘れない
「宿る」「境」の詩の提出締切は11月21日です。