共通テーマ「境」でEが書いた詩を投稿します。
木戸銭不足
国境には木戸があって
定額の木戸銭を払う
金満家も貧乏人も
政府高官も庶民も
一様に例外はない
不足があれば
エンマ庁の役人が
鞭を打って追い返す
やれやれと思いきや
目醒れば
病床になお呻吟する
己れを見い出したりする
――こちら側での辛苦が
まだ足りなかったのだ
木戸銭不足
国境には木戸があって
定額の木戸銭を払う
金満家も貧乏人も
政府高官も庶民も
一様に例外はない
不足があれば
エンマ庁の役人が
鞭を打って追い返す
やれやれと思いきや
目醒れば
病床になお呻吟する
己れを見い出したりする
――こちら側での辛苦が
まだ足りなかったのだ