湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

放つの詩パート4

2019-07-04 17:19:08 | オリジナル
共通テーマ「放つ」でAが書いた詩を投稿します。

虚偽の消息

終わり続ける世界に
放たれていく妄言を 
聞き流せ
遺されていく偽書を
読み飛ばせ

百まで生きる前提で存在を消す
とくに 
どうでもいい奴らの前から
相対性はもはや屑概念
自分のことを矮小化して
はばからぬ へこたれぬ

自分の消息が
そのうちわからなくなる前に
たとえば明日 死ねるか
はばからず へこたれず

すぐにでも死ぬ前提で
気の利いた逸話は遺さない決意で
生きそこなって
死にぞこなって
愉しい呪いの世界を
ずっと未完で
最期まで不全で
ぞんざいに生き流せ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする