1月8日(水) ザ・シンフォニーホールで京都大学交響楽団第206回定期演奏会
曲目は―
芥川也寸志◆交響管弦楽のための音楽
A.ボロディン◆オペラ『イーゴリ公』より〈だったん人の踊り〉
P.I.チャイコフスキー交響曲第6番 「悲愴」
客演指揮:尾高忠明さん
1曲目、交響管弦楽のための音楽は芥川也寸志さん25歳のときの作品です。
いくらも歳の違わない学生さんたちが、キレッキレの演奏を聴かせてくれました。
尾高さんも指揮のし甲斐があったでしょう。
一転、ボロディンは伸びやかで、アジアの草原を思い起こさせます。
「悲愴」はチャイコフスキー本人の指揮で初演1週間後、彼が突然死したといういわく付きの曲です。
3楽章の勇ましい終わり方で、思わず大きな拍手が起こってしまうことが多い曲です。
それでもかまわないと私は思うほうですが、京大オケの演奏ではそれがありませんでしたし、4楽章終了時の観客の拍手のタイミングが指揮者の呼吸と呼応して、とてもいい感じでした。
ちなみに指揮者の尾高さんが京大オケを振るのは40年ぶり3回目だそうですが、前回1979年の第124回定期演奏会のメインの曲が今回と同じ「悲愴」だったそうです。
尾高さんが終了後おっしゃってました。
「40年前の演奏も、素晴らしかった。今日のメンバーはもちろんだ~れも生まれていなかった。なのに同じように素晴らしい演奏を披露してくれました。伝統が引き継がれているんですね」
熱演が聴けてよかったです。