この年始は家にいることが多く、録画した番組をよく観ています。
このNHKスペシャル「認知症の第一人者が認知症になった」もその一つ。
以下に番組のHPから概要をコピペしました(読みやすいように段落をつけました)。
君自身が認知症になって初めて君の研究は完成する″かつての先輩医師の言葉を胸に、自ら認知症であるという重い事実を公表した医師がいる。
認知症医療の第一人者、長谷川和夫さん(90)。「長谷川式」と呼ばれる早期診断の検査指標を開発、「痴呆」という呼称を「認知症」に変えるなど、人生を認知症医療に捧げてきた医師だ。
NHKはこの1年、長谷川さんとその家族の姿を記録し続けてきた。
認知症専門医が認知症になったという現実をどう受け入れ、何に気づくのか。カメラには、当事者としての不安、家族の葛藤…その一方、専門医ならではの初めての気づきも記録されている。
認知症になったら、不確かな状態がずっと続くと思っていたが、正常な状態も確かに存在するということ。
言葉が分からくなって話せないのではなく、「自分の言葉」に自信がなくなり、殻に閉じこもってしまうということ。
確かさを取り戻すためには、他者との絆が重要であること…。
人生100年時代を迎え、誰もが認知症になりうる時代。長谷川さんが気づいた新たなメッセージを届け、認知症新時代を生き抜くための「手がかり」と「希望」を紡ぐ。
長谷川さんは誤字なく日記をしたため、ときには英語のフレーズも書き込みます。
「どこが認知症やねん?」と思うほどしっかりした考えを持ち、言葉で文字で表現できます。
長谷川さんは40年前にご自分で提唱した、デイサービスに出かけることを止め、有料老人ホームの体験入居も気にいらなかったようです。
帰宅してすぐ、自分の戦場だった書斎の椅子に座ります。
あ~あ、長谷川さんのように、比較的環境や人手に恵まれた人はいいのですが、大勢のごく普通の認知症の人たちはどうしたらいいのでしょう。
最後に取材者が問いかけます。
「認知症になっての景色ってどんな景色ですか?」
「変わらない。普通だ。前と同じ景色」
(写真はテレビ画面を撮影しました)