自遊空間、 ぶらぶら歩き。

日々見たこと、聞いたこと、読んだこと、考えたこと

僕の死に方・エンディングダイアリー500日(小学館)~金子哲雄さん

2014-02-11 | 



「肺カルチノイド」という難病で流通ジャーナリストの金子哲雄さんが亡くなったのは2012年10月2日、41歳という若さでした。この流通ジャーナリストという職業を名乗ったのは金子さんが始めで、28歳のころだそうです。

テレビの情報番組で「お買い得情報」を早口でまくしたてる金子さんのことを、私はあまり快く思っていませんでした。
日々、食料品などの特売品をチラシをみて買うことをしていながら、電化製品やその他の生活用品をタイミングを見計らって購入することに、あまり価値を見出せなかったからです。
なんか面倒くさいほうが先に立ってね。

でも、病気が見つかってから、治療に向き合う姿勢、最愛の奥さまに残す遺言、お通夜に出す料理や葬儀の仕方、墓地、会葬礼状まで金子さんご自身が決めて逝かれた潔さと強さを知って、もっと長生きしてほしかった方を失ったんだなーという気持ちが込みあげてきました。

長い間5%だった消費税がもうすぐ8%、そしてあっという間に10%になろうとしています。
金子さんが生きていたら、私たちにどんなアドバイスをくれるでしょうか。

奥さまのあとがきによると、金子さんはグリコの「アーモンドピーク」というチョコレートがお好きだったそうです。このチョコレート、今のところ、わが家の常備品になってます。親しみがわきました。
・・・もう遅いか。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする