自遊空間、 ぶらぶら歩き。

日々見たこと、聞いたこと、読んだこと、考えたこと

人を見る目

2014-02-22 | 社会・時事

佐村河内守さんのことは以前から、話題の人という程度で知っていました。
たまたま、毎週『週刊文春』を購読しているので、今回のゴーストライター騒動の経緯を少し詳しく知ることになりました。

 

3.11が近づくと震災関連の報道が増えますから、被災地の少女との交流を描いた、昨年3月のNHKスペシャル『魂の旋律~音を失った作曲家』も一部分は観ていた記憶があります。

事件が公になって、件のNHKスペシャルや『中居正広の金曜日のスマたちへ』がまだネットで観られたので観てみました。「金スマ」のほうはトイレの前に布団を敷いて休む場面などがあって、バラエティ色のある演出も感じました。ちょっと茶化したようなね・・・。

「Nスペ」のほうはずい分、佐村河内氏のことを持ち上げていました。
専門家による楽曲の解説があって、不安定な音「トリトヌス」とか「十字架の音型」とか、初めて知りましたよ。
それは、プロの音楽家、新垣隆さんが作った曲ですから、基本を外してないんでしょう。

でも、ハンディのある子どもたちを巻き込んじゃいけませんね。

それにしても、高校卒業までを過ごし、知り合いが大勢いて不審に感じる人もいたはずなのに、広島市民表彰(市民賞)を授与した広島市の関係者、番組制作に長時間かけるNHK、誰もおかしいと気付かなかったんでしょうか?

豊川悦司さんをむさくるしたような風貌の佐村河内氏が目指したこともある、俳優の演技にだまされたんでしょうか?
人を見る目がなかった?

私はクラシックを聴く機会がわりあいあるほうなのですが、クラシックの音楽家さんたちの私生活が高潔であれ、破廉恥^^であれ、どこか透明感、清潔感があるのです。
日々の練習で培われた技術に裏打ちされた自信も感じられるし、そうでなければ生き残れません。

ところが、佐村河内氏には不潔っぽい、淀んだ空気をまとっているように感じてしまうのです。

新垣さんが作った曲が残るか、残らないかは、時が決めることですね。
私は「交響曲第1番 HIROSHIMA」の一部と、高橋大輔さんがフィギュアのSPで使った「ヴァイオリンのためのソナチネ」しか聴いたことがありませんが、聴きやすい曲だと思いました。

 

 

コメント
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