18歳で本格的な音楽グループを組んだ時、俺はギターをほとんど弾かず歌手であった(2曲でギターソロを弾くだけ!)。そう。ほぼヴォーカリストである。そこで影響を受け、目指したバンドが『オーティス・レディングとMG’s』であったのだが・・・。まあ、18歳のガキにゃあ大いに無茶なお話であったわけだよ(笑)。
ご存知の通り俺は『ビートルズ』にヤラレ音楽を始めた人間なのだが、当然彼らを追うには難しいと早々に脱落し、俺の声質もあり歌い手としてソウル・ミュージックに活路を見い出したわけなんだ。先出のオーティスはもちろんなのだが、本命のJBは死ぬほど好きで、ステップも含めて大いに憧れたわけだ。
ちなみにギターを弾く様になったのは『たった2回のギグでギタリストが2人とも脱退してしまったから』に他ならない。最初からオリジナルの自作曲を演奏していたので、弾く分には問題なかったのだが『歌い踊る歌手』とは違い『パフォーマンス自体、全てが変わってしまった』ワケで、当然オーディエンスからの見え方も別バンドとなったであろう。
まあ、コレに伴い『バンド・アレンジ』もギター弾きとしては大好きな『ブルース』へ寄せる方向へと舵を切ったワケなのだが、「ブルースをヤルにゃ、これまた若過ぎた!」ワケだよ。クソ・ブルースの深みなんて到底出せねえし、出来るわけないんだよね!だから結局はギターソロにブルース・フィールを入れるくらいが丁度良かったはずなのだが・・・。しかし一度火が付いたらソコは俺。狂った様にブルースを聴き、突き詰めたのよ。で、最後はライブをヤル度にオーディエンスが減っていったワケ(笑)。
とは言え、18歳から23歳までは公民館からホールまで『至る所で腐るほどライブをやった』わけでさぁ、今思えばそれって「とても重要な時間」だったと言えるんだよね。それが元になって今が有る訳だからさ。
俺自身、ほとんどの夜を覚えていないけれど「音楽が俺の全てだ!」と自信満々に言えていたのは「あの期間だけ、だろうな・・・」と今は正直に思うよ。でもねぇ、多くの大人がチャレンジできなかったから老いぼれてしまったんだ・・・。俺は『あの時の熱いスピリッツとソウルを今も持ち続け、様々な分野で生きている。』それって「もう音楽が当たり前に自分の中に有るから」とも言えるわけなんだ。
若い人には『この時期』を大切に過ごして欲しいね!大いにチャレンジ出来る期間だからさ!
じゃ、また次回!
《編集長& Jerry's Guitarオーナー「Mash」筆》
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