浜田亜紀子という女性は知らないものの帯に記された『Go!Go!7188ベーシスト』という文字に惹かれて、ついつい買ってしまった盤が2003年作『キラリ』である。
『Go!Go!7188』はその昔に女子大生のお客様から名前を聞いたことがあったからね。本作全てを語るのもイイのだろうが、今回は連載の趣旨から1曲に絞ろうと思うよ。
と言いつつも、ひと言だけ書かせて頂くならば「22歳の女の子が力一杯にSex、 Drug、R&Rに思いをぶつけた名盤である!」
U2色の強い『忘却の海』、大道ロックへの憧れを歌う『22』、ジミヘン・フレーズがニクイ『鉄格子の空』、そしてジャジーなロックが弾け飛ぶ『オシャレ地獄』などなど・・・書きたい曲は多々あるのだが、やっぱりあえて挙げるなら『かわいい独房』となるだろう。
「この曲、ズバリ!Rockである!」しかしそのサウンドはギターレスという実にユニークなものなのだ。浜田自らが弾くベースも乗っけの1音からして素晴らしいのだが、この曲でプロデュースも努める奥野真哉氏(Soul Flower Union)の鍵盤ワークが実に気が利いていてイイのである。アレンジも恐らく氏であろうが、格別である。これほどまでにギターパートを鍵盤でやっちまうとRockの本質が変化してオシャレになる点が盲点を突き、驚くほど秀逸な出来なのだ!
そこを縫う様に奏でられる浜田のベースがこれまた様々なベースラインが聴こえ、カッコイイのだよ!『Go!Go!7188』の同僚ドラマー『ターキー』とは流石の相性で聴かせ、物凄いグルーヴを醸し出す!いかにリズム隊が大切か!諸君!コレを聴き再認識してくれよ!
歌詞に目をやると、この曲で彼女は『女性の強さと弱さ』を『セックスを匂わせながら展開させて来る』。若干22歳の少女が『ありったけの体験から青春している様(さま)』を気だるいながらも迫力満点のヴォーカルで迫り、堂々と描き切るワケだから、当然リスナーはドキッとしないハズは無いんだよ(笑)しかも困った事に『このRockソング』は永遠と美しく響き続けて来るのよね・・・・鍵盤、そして女の子、終いにゃキッカリ3分40秒!恐るべしだよ!(笑)
「何度も何度も聴きたくなる!」そんな1曲であり、若い才能に少しヤキモチを焼く俺さ。しかも女の子だもん。ズルイぜ!(笑)
まあ、女の子の話は後日書くとして・・・ 今日はココまでと致しましょう!
《編集長& Jerry's Guitarオーナー「Mash」筆》
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