この前、ウスバシロチョウの初見が遅れたことを報告しました。そのあと、ずっと数が少なく心配していました。しかし、今日のお昼、栗林にいってみると、10羽くらいのウスバシロチョウが舞っていました。安心しました。数は減っていません。10羽、まだ羽化したての個体が多い感じでした。画像のように、飛んでは休んでいました。
午後2時頃には、実家のバタフライガーデンでも4羽のウスバシロチョウが来ていました。その中の1羽は、盛んに、クローバーの白い花の蜜を吸っていました。近くで、アゲハやカラスアゲハがアザミの蜜を吸っているのですが、ウスバシロチョウは、クローバーとシャスターデージーで長く吸蜜していました。
ウスバシロリョウの疑問点一つ、10羽も飛んでいるのですが、縄張り争いの感じはまったくありません。近くによると反応は、しますが、追いかけまわすのは、ないようです。オスと思われる個体もギフチョウほどメスを探している感じではありません。
疑問点二つ目は、栗林のウスバシロチョウは、日向でよく飛んでいます。ところが、ウスバシロチョウの食草は、ヤマエンゴサクにムラサキケマンですが、栗林では、やや日陰のほうにたくさん咲いていました。今はヤマエンゴサクはかげかたちもありませんし、ムラサキケマンもかれてきています。その中で、メスはその近くの枯れ枝などに卵を産むのですが、どうやって来年生えてくる食草を探知しているのでしょうか。卵からかえった幼虫が近くに食草がなくあせってしまうことはないのでしょうか。そのあたり、相当厳しい子孫を残す戦略だと思うのですが、なにかメリットがあるのでしょうか。私が理学部の学生なら、こういうのを研究してみたいなあと思ったりもします。
まずは、数が減っていなかったので安心しました。