昨日、今年初めて、コウタケをとりに山にはいりました。この25年間で、一番遅い日になりました。遅い原因は、ナバ便りをまったく聞かなかったからです。そのまた原因は、ナバが生えるのが遅れていること。そして、地元でナバをとる人が少なくなって、情報がはいらなかったことにあります。
9月、とても暑かったので、ナバが生える気温ではありませんでした。ここにきて、気温が下がり、三次市のスーパーで庄原産のコウタケが少し販売されていたと聞いたので、やっと行ってみたのです。
1年ぶりに行く山に驚きました。周囲のスギヒノキ林が伐採されていたのです。明るく開けた場所になっていました。
目的の場所も雑木が切られ、明るくなっていたので、これは望みないなあと思ったものです。明るいと8月、9月に大乾燥にさらされてコウタケ菌が増殖しないでしょう。
昨年まであった場所を見ましたが、ありません。
またほかのキノコもほとんどありません。コウタケだけが生えていないわけではないのです。すべてノキノコが極端に少ないのです。
あきらめて、周囲を少し探したところ、この地方で、イッポンハギと呼ばれるウラベニホテイシメジが4本はえていました。ただし、もう軸は、くずれかかっていました。それでも、カサだけは、食べられそうだのでもって帰りました。
ナスと油揚げと、シソの実と一緒に炊きました。ウラベニホテイシメジだなという味覚です。シイタケやナメコとまったく違います。ほのかに苦味もあります。それでもキノコのうま味が勝ります。
もう今年は、ナバとりに行きません。また来年です。
コウタケも幻のキノコとなっていくことでしょう。