アートな旅

日々の生活の中で出来るだけアートに触れられた場面を記事にしてゆきたいと思います。

八百屋お七と吉三

2016-02-06 16:24:21 | アートな旅

江戸時代八百屋のお七は天和2年(1682)の火事の際
自宅を焼かれしばらくの間、駒込の円林寺に仮住まい。
その時に寺小姓の吉三に恋したのです。

お七が16歳、吉蔵が18歳でした。
恋焦がれたお七は吉三に会いたい一心で
翌年自分の家に放火したために江戸市中を
引き回しの上、鈴ヶ森の処刑場で火刑に処せられました。

その後、吉三は僧となり名を「西運」と改め、諸国を行脚、
お七の菩提を弔う為、朝から夜まで鉦(しょう)を叩き念仏を唱え
一万日の行(27年5ケ月 )かけて成し遂げ、お七が夢枕に立って
成仏したことを告げられた。と言います。 

目黒雅叙園の隣にある「大圓寺」には西運の姿を

刻んだ碑が境内に立っています。

 

鉦を打ちながら念仏を唱える吉三(西運)

又このお寺には大火の犠牲者供養の為に
石工が50年かけて完成したといわれる石仏群があります。

 

520体の石仏群は昭和45年都有形文化財となります。

一つのお寺で沢山の人々の思いが詰まり、又
八百屋お七と吉三の熱い気持ちが伝わってきて、ほろりとなりました。 

コメント (2)
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