アートな旅

日々の生活の中で出来るだけアートに触れられた場面を記事にしてゆきたいと思います。

落陽

2020-10-20 14:48:11 | 読書

図書館から借りてきた本を読み終えました。

「落陽」朝井かまて著

 新聞社の記者たち4人の中で色々な記事を書きスクープを描いて行く中で

 明治天皇が京都から江戸へ下って、現在の「明治神宮」を創設する

 内容で記者たちの苦労・苦悩などが描かれています。

最後に出来上った明治神宮の前で「雲も木々の葉も金色に輝く」
 4人そろって「落陽だ」と叫ぶ

 沈みながら、天地を照らす。

 美しい夕日は翌日が好天になる兆しである。

いにしえの歴史の中の様子が伺えて、作者の深い教養と表現力に

感動しました。

 一昨日の落陽   丁度完読した後の落陽を見ることが出来ました。

 

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読書三昧

2016-09-09 09:36:53 | 読書

関東地方は台風は去りましたが、東北・北海道での被害を
見ているとやり切れないですね。頑張って復興して欲しい。

今年の夏は今日のようなカラリと晴れた日はあまり無く
湿った日々で蒸し暑く何処へも出かける気持ちも失せて
冷房の効いた部屋での読書が最高。

気に入った「宮尾登美子」氏の小説をむさぼり読んでいます。 

再び図書館で借りてきた書物

先ず「錦」を読み始めています。

3センチもある長編ですがどんどん引き込まれています。
著者は30年近い準備期間あっての小説がやっと出来上がりました

京都の有名な女性憧れの「龍村の帯」 の創始者の物語
「龍村の帯」
は高価で帯一本に家一軒のうわさもあるようです。
そこに至るまでの血のにじむような織の制作を内容としています。
読み終わるのが楽しみ。

息抜きは自分で作ったゼリー

 

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「天涯の花」 宮尾登美子著

2016-08-29 09:32:37 | 読書

先日、会津へ行った折に立ち寄った「日光市三依水生植物園」
で見た花が初めてで、しかも宮尾登美子著の書物に書かれていると知り
図書館で探してみました。手に入れて一気に読んで一息ついたところです。 

その名前の花が表紙になっていました。

木蓮華升麻(きれんげしょうま)

初めて見た時の感動が本のないようからも伺えます

小説は養護施設で育った「珠子」を中心に描かれた小説です。

珠子は山深い神社の養女になって知った「キレンゲショウマ」
宮尾登美子はこのように説明します

「木々の茂みの下、これはみごとな花の群落・見渡す限り黄の
点々が広がり、それはおぐらい木漏れ日を浴びて、まるで一つ一つの
花が月光のように澄み、清らかに輝いて見えた。
茎の高さは一メートルほど、葉はたっぷりと大きく二十センチはあろうかと思えるが
その立派な葉を従えるように、さわやかな月光の花は凛、として気高い。 

439ページの小説を、涙を交えながら一気に読むことが出来ました。

四国の山間の養護施設に拾われた「珠子」が決して曲がることなく
素直に優しく時には心の中で忍耐と恋もして育ってゆくストーリーを
涙と共に読み、宮尾登美子の花の名前や植物をよくご存じなことにも
感心しました。私も新しい花の存在を知ることが出来ました。

あの三依水生植物園では秋の気配でしょう。(桔梗)

「タチフウロ」今頃はこんな優しい花が迎えてくれますね。

又、私が若い頃よく読んだ好きな作家「立原正秋」の本から教えていただいた
河骨(こうほね)が池で待っていますね。

こうほね(黄色)

こうほね(赤色) これは珍しいですね。 

現在、宮尾登美子フアンになり、もう一冊「はずれの記」を借りているので
再び読書三昧とゆきましょう。 

 

コメント (2)
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