僕の詩集

「人間・人生・生きる」をテーマに、色々な角度から人間を描写し、格言詩を目指しております。
読みやすく解りやすい詩です。

詩【 イサム・ノグチ氏 】第2詩集【遠い記憶】より(63)

2022-11-27 13:32:36 | 再投稿詩
( 再投稿 )  

   イサム・ノグチ氏

すべて石で造られた彫刻
作品は静寂そのもの
それでいて観る者に語り掛けてくる
石の作品なのに温かみがあり命がある
話しかけて自分を主張している
不思議な魂が宿っている彫刻

滑り台は
作品としてだけではなく
子供たちが
オシリで感じるよう
作品なのに実際に滑ってもいい
芸術作品であって
実用的
どの作品を観ても
魅力いっぱい
作品ひとつひとつに
釘付けになる

父は日本人
母はアメリカ人
世界を股に掛けて活躍して来た
東洋と西洋の文化の架け橋
石に宿る魂を抽象的に表現し
観るものの心を打つ
日本とアメリカの間で悩む

自分のお墓は
見晴らしのいい丘の上
石造りの自分の作品の中で
日本とアメリカを思い
永眠している
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