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★低血圧 生活リズム整えると症状軽く

2010年12月13日 | 健康情報
若い女性に目立つ低血圧。

低血圧は一般に、高い方の血圧(収縮期血圧)が100(単位はミリ水銀柱)以下の

状態をいう。しかし実は明確な基準はなく、90や110が目安とされることもある。

日本医科大名誉教授で血圧異常に詳しい長澤紘一さんによると、血圧が低めなこと

自体は悪いことではないという。高血圧のように心筋梗塞(こうそく)や脳卒中など

深刻な病気を引き起こすわけではない。

また、低血圧は20歳代から30歳代の女性に圧倒的に多いそうだが、血圧が低くて

もなんの不調も感じない人がけっこういるという。

低血圧には、背景に病気があるものと、ないものがある。

背景に病気がない低血圧は体質的なもので、心臓や血管の働きをコントロールする

自律神経の乱れが影響すると考えられている。

低血圧の人はもともと、朝から日中にかけて活発になる交感神経と、夜間やリラッ

クス時に優勢になる副交感神経の切り替えがうまくいっていないのだと長澤さんは

説明する。

朝が苦手だからと夜型の生活を送っていると、自律神経のバランスをさらに崩して

しまう。夜はなるべく静かに過ごす。パソコンやテレビを控え、照明も暗めに。

朝は一定の時刻に起きる。朝食で体を目覚めさせ、日中は15分間の散歩程度でも

いいから体を動かす。

東京女子医大東医療センター病院長の大塚邦明さんは、めまいや立ちくらみがした

ときや起床時に、即効性のある対策として水を500cc(コップ2杯ほど)飲むことを

勧める。5分後から上の血圧が10以上は上がり、約90分間持続するという。

生活習慣を改善しても体調不良が続くようなら、循環器内科などへ。

昇圧剤や自律神経調整薬、抗不安薬などが使われることもある。

自覚症状が治まれば、医師の指導のもと薬はやめられる。

(2010年12月9日 朝日新聞)


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