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★低温やけど ゆたんぽでも長時間接触は危険 

2010年12月20日 | 健康情報
「ゆたんぽに長時間接触し、ふくらはぎにやけどした」

「電気カーペットに寝ていたら、低温やけどを起こした」--。

心地よく感じる温かさでも長時間接触していると、低温やけどをすることがある。

見た目は軽く見えても、皮膚の深い部分まで損傷することが多く、治りにくいうえ、

重傷化すると手術も必要になる。

暖房器具を使うことが多いこの時期、使い方には注意が必要。

低温やけどは、短時間の接触では問題にならない程度の温度でも、長時間同じ

場所に接触することで起こるやけどを指す。医学的には「低温熱傷」と呼ばれる。

普通のやけどは、火や熱湯、油など高温のものが原因で、皮膚の表層で起こる。

一方、低温やけどは、熱いという自覚がないまま長時間接触するため、皮膚の深部

まで損傷することが多く、あまり痛みを伴わないことが多い。

このため、軽傷と思いがちで早期に受診する人は少ないという。

しかし、皮膚や脂肪などの皮下組織で壊死(えし)した部分が次第にはっきりして、

黒いかさぶたになったり、白っぽく変化する。筋肉や骨に達することもあるという。

一般的には、温かいと感じる44度で3~4時間以上、46度で30分~1時間程度

触れていると低温やけどを起こすとされる。

ゆたんぽや電気あんかは、タオルや専用カバーで包んでも、低温やけどする恐れが

あり、独立行政法人・製品評価技術基盤機構は「就寝前に布団に入れて温め、寝る

ときは布団から出したり、スイッチを切って」と呼び掛けている。

ノートパソコンや携帯電話の上に顔を載せて寝てしまったり、アダプターが足に接触

して低温やけどした事例も、数は多くないが報告され、暖房器具ではない電気製品

でも起こる可能性があるという。

東京女子医大東医療センターの井砂司准教授(形成外科)は

「糖尿病の末梢(まっしょう)神経障害や下肢の血行障害のある人は、健康な人より

低温やけどをしやすいので、特に注意してほしい」と指摘している。

(2010年12月17日 毎日新聞)


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