◆裳著(もぎ)=女子が成人のしるしに、初めて裳(も)を着る儀式。十二.三.四歳のころ、結婚前に髪上げの儀式と同時に行った。
「裳着」という呼び方は、女性が仮名で書いた文学作品においてみられる呼称であり、男性が漢文で書いた公卿日記や儀典書などにおいては「着裳(=著裳=ちゃくも)」と呼ばれています。配偶者の決まった時、あるいはその見込みのある時に行われることが多く、この儀式を終えることによって、結婚の資格が得られるのでした。玉鬘の場合、事情があって非常に遅くなっています。
日取りは吉日が選ばれ、裳の腰紐を結び、髪上げをする。また、「かねつけ親」の立ち会いのもと、初めてお歯黒を付け、眉を剃り、厚化粧をして殿上眉を描く(引眉)。これ以降、小袖は白、袴は緋(但し江戸時代以降は結婚まで引き続き濃紫)となります。
「裳着」という呼び方は、女性が仮名で書いた文学作品においてみられる呼称であり、男性が漢文で書いた公卿日記や儀典書などにおいては「着裳(=著裳=ちゃくも)」と呼ばれています。配偶者の決まった時、あるいはその見込みのある時に行われることが多く、この儀式を終えることによって、結婚の資格が得られるのでした。玉鬘の場合、事情があって非常に遅くなっています。
日取りは吉日が選ばれ、裳の腰紐を結び、髪上げをする。また、「かねつけ親」の立ち会いのもと、初めてお歯黒を付け、眉を剃り、厚化粧をして殿上眉を描く(引眉)。これ以降、小袖は白、袴は緋(但し江戸時代以降は結婚まで引き続き濃紫)となります。