永子の窓

趣味の世界

源氏物語を読んできて(化粧・お歯黒)

2009年06月21日 | Weblog
◆化粧・お歯黒

「歯黒」とは、歯を黒く染めるのに用いられる液のことで、鉄くずなどを、茶、かゆなどを加えて発酵させて作ります。主成分は酢酸第一鉄で、酸化をうけてタンニン分と結合して、黒くなります。

 歯黒めの時期は、平安時代ではおよそ、女子が十二、三歳のころで、まだ形式ばったものではありませんでした。しかし、室町時代には礼式化されます。時期は九歳、十三才、十七歳、または結納、嫁入り、妊娠の折など、そして広く既婚者の標示となります。

◆写真:鏡を鏡箱に入れる  風俗博物館

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