永子の窓

趣味の世界

源氏物語を読んできて(斎王の群行)

2008年05月20日 | Weblog
斎王の群行(ぐんこう)
 
 発遣の儀の後、斎宮は葱華輦(通常は天皇・皇后だけしか乗れない特別な輿)に乗り、いよいよ伊勢へ出発する。一行は斎宮以下長奉送使(斎宮を伊勢まで送り届ける勅使)を始め、官人・官女以下およそ五百人に及ぶ大行列であった。

 平安時代には都から伊勢までの行程を「群行(ぐんこう)」と呼び、平安京から勢多(ここで発遣の儀の時に挿した櫛を外す)、甲賀、垂水、鈴鹿、一志の五つの頓宮(とんぐう)で禊を重ねながら、五泊六日の旅程で伊勢に到着する。

 特に垂水頓宮と鈴鹿頓宮の間の鈴鹿峠は厳しい山越えで、道中最大の難所であった。

◆写真  群行  風俗博物館より


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。