この日はバリでもロンボクでもハレの日であったらしく、
帰り道でそれは何組もの結婚式の行列に出くわしました!
旅の最初に、本当にメデタイウエルカムな歓迎のセレモニー。
日本に帰って来てからこの時の写真を見せたみんなに、
「よく生きて帰って来れたな」と言われました。
確かに、私も何かしらそんな気がします。
聖なる滝からの生還。
往きの、一番下の滝での滝行直前のワンショット。
今回のロンボクのこの滝行きが突然決まった事に、何の予測も出来ず到着して音を出し終わるまで、何が起こっているか振り返る時間はありませんでした。
この時は、この先起こる事を何事も考える事もなく、考えられる余裕も、何も全てがありませんでした。
谷底の渓流を遥か下に見下ろすコンクリの用水路を渡り、
何度も、急流を足を流されながら横切り、
そして、シンセも一瞬、カメラまでが壊れる。
って事で・帰りは携帯の荒い映像での報告から始まります。
でもこの方が臨場感があったりもします。
五感は人それぞれ、
決して完璧な視覚などどこにもありません。
観える事自体が不完全な事で、
観得ないほうがイメージが充分伝わる事は常にあります。
山を降りながらも、よくここで音が出せた事に対する感慨が湧き起こる。
実はこの場所は、
登りの時に遂に、○ん○をやってしまっていました。
最後の聖域への結界の急流超えという時に再び襲う、悪魔の大王!
ガイドに、どうしたらいいのかと聞くと、
「ジャングル」だの「ブース」だの「リヴァー」だの言っていました。
流石に・・・その下で滝行されている方達の事を考えると、
川の中に入る事は出来ませんでした。
ガイドの言うように、川の傍らのジャングルのブースを見つけ、
用をたしました。
何とも罰当たりな話です。
だからカメラも壊れたのでしょうか。
これも後で判った事ですが、これは動物のよくやるマーキング。
またこの場所を訪れる事になるのかもしれません。
帰路でもバナナの樹が私達の労をねぎらってくれました。
下界は晴れていました!
しかも、聖なる山「リンジャニ山」は、
もやの中から姿を顕し始めていました。
奉納演奏ではよくある、終わった後に顕れる好転現象です。
そんな私達を、
山を先に降り、ずっと待っていてくれたグレートマザー達が迎えてくれました!
ありがとうございました!
私達の無事な帰りを待って、
かなり遅い昼食を一緒にいただきました。
山の行でかいた、3キロほどの汗は、
ビンタンビールで一気に復旧される。
そして・プチ宴会が始まる!
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