熊野南部には、山中の列石や石垣文化が今も残ります。
そのいわれには、先住民のテリトリーとか・猪よけとか諸説ありますが、
今も謎に包まれています。
勝浦でのピアノソロコンサート終了後、
勝浦でも泉質一番の、ホテル「一の滝」さんに直行!
ここはかつて二度の弁天島演奏でもお世話になった場所で、
ご主人や女将さんとの久々の再会。
「mar-pa さんですよね!」と、
嬉しい事に私の事を覚えてくれていました。
部屋からもその弁天島が丸見え。
当時の録音テープがあると言う事で、
私も聴いた事がないので、お借りする事をお願いする。
そして、
明日のシンセコンサートの主催者でもある、
和歌山大学の中島教授と合流。
今回は、氏のエコの水車発電のパネルディスカッションへのお招きでした。
豪快な方で、最近はマングローブの研究で世界中を飛び回られています!
その後真っ先に温泉へ、
温泉からは那智の滝が遠くに観え、 そこに、黄と赤の鮮やかな夕陽の彩雲が輝いていました。
私のピアノのアルバムのタイトルの2色です。
残念ながら、風呂場なので撮影不可(笑)。
(何か胸騒ぎがしていたので、浴室にカメラを持って行きたいと思っていた矢先の出来事でした。)
丁度虹は那智の瀧の方角にの上方に出ていました。
その日の打ち上げは「吾作」さん!
以前の弁天島でも、今回も前回の那智の瀧の時も企画いただいている、芝崎さんお薦めの勝浦では食の最強の場所です。
ガンガラ。
和歌山ならではの一品。
あわび・とこぶし・まぐろ・たい・などに、
大阪では味わえない風味に、とにかく、うなる・うなる・うなる。
その後は、意識が飛んで時間を忘れてしまいました。
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ホテルに戻り、
今日二度目の入浴で、ゆったりと湯ぶねに浸かっていると、
ふと目を開けるとどなたかの顔。
いくら考えてみても誰か思い出せないまま挨拶する。
那智大社の禰宜(ねぎ)様でした。
もちろん初対面の方で、思い出そうとしても出てこないのはあたりまえでしたが、何故か色々とお話が弾み、
次の日は、仕事で来れない禰宜(ねぎ)様の代わりに、
その奥様がコンサートを観に来てくれました。
明日は、
世界初のエコの水車電力による、
「シンセサイザーのサクラのコンサート」、
那智の大瀧から流れ落ちる水流から直接戴く、
ピュアーな、そしてダイナミックな電力での演奏会でした。
翌朝 。
バリ・ロンボクから帰って来てまだ3日目。
そのせいか、ついつい朝日が観たくなる。
弁天島の朝陽。
朝風呂を浴びていると、中島教授が、
そして何故か県知事さんが登場!
そしてそこで交わされたお話は、
エコの水車の活動が、この勝浦から拡がっていく前兆を感じさせるものでした。
そして、熊野のマチピチュへ。
勝浦の高津気(こうずけ)地区の入り口に設置されたこの水車。
熊野列石の残るこの地区に、中島教授は水車を設置されていました。
昔からここには、大きな何基もの水車があり稼動していましたが、
今はその残骸が小屋の中に眠ります。
それでもこんな清流は、熊野の至る所に残っています。
木造の水車は、今や経費がかさむそうで、
このタイプで100万円!
どうにかコストダウンを図り、再びこのエコエネルギーを広める為に、
中島教授は働かれています。
これだけの石垣を誰がこんな山奥に。
たまたまそこにいた、
80歳を遥かに超える元気なおばあちゃんが語ってくれました。
どれだけの時を経て。
山の中にはまだまだ石垣の列石の遺構が残っています。
まさにこれが、熊野のマチピチュ!