この山深い、ササック族最後の秘境の村。
今回ご一緒させていただいた、このツアーを企画された「明窓出版」のスタッフの方も、微力な風力で発電するフリーエネルギーを世に広める活動をされ始めた事をこのツアーでお聞きしました。
時代はそちらの方に向かっているのを今回の体験で肌で感じました。
たまたま私もこのツアーを終えて帰国後すぐ、和歌山 熊野那智勝浦での、水車での小水力発電による、「シンセイザーのサクラのコンサート」が待っています。
そこではエコのエネルギー使用に対するディスカションもあるみたいで、このロンボク・バリ往きが決まってから、急遽お話が舞い込んできました。何か全てがリンクしていて、気色悪いくらいの話しです。
集落には確かに微かに電線の様なものは引かれていましたが、
そこではテレビもラジオの音も聴こえませんでした。
それはまるで原始時代でしたが、
○○村と言った様な、今や世界中の観光地にありがちなテーマパークでは一切なく、大自然と共生する人々の生活がありました。
部屋の中に案内してもらいました。
そこは闇に包まれた世界でした。
これもここの住人には当たり前の日常で、
それは闇でも何でもありませんでした。
フラッシュを焚かせてもらうとそこには、
日本にもかつて在った様な、懐かしい釜戸に火が入ってました。
これは・・・・・・
かわいい食器たち。
ベッド。
フラッシュに照らされた闇の世界からは、
カラフルな世界が顕れ始めました。
各住居の屋根の下にあるお祈りの場所。
その場所に身を置く事しばし・・・。
一瞬思いました。
(果たして、この人たちに必要なのは本当に電気なのでしょうか・・・・・・。)
このやぎも、大そう幸せ者です。
そんな色々な想いが交錯する中、
時間が来たので村を後にします。
聖山リンジャニ山に登るには、ここが登山口となる為、
登山に訪れた者は必ずここ、スナル村に立ち寄ります。
私達は、登山をすると何泊もしなければいけないので、
再びそこから少し下山し、今回のロンボクの一番の目的であった、
センダンギラの大瀧に向かう!
この旅の最初のお誘いの言葉は、
「松尾さんの奉納演奏の瀧の場所が出ました!」
でした。
何度お断りしようともしましたが、結局断る要素はどんどん消滅して行き、
結局、今、私はここに居ます。
朝から調子の悪かった腹具合が急にひどくなって来る。トイレを借りに民家に駆け込むと、
インドネシアのトイレは水洗が基本で、しかもそのお宅では、ベッドルームのすぐ隣の、薄っぺらい扉一枚で分離された一室。
(もちろんここでの水洗の意味は、トイレットペーパーとかのない、風呂とトイレと洗面所が一緒になった一室。そして、あそこはなんと・手で洗う世界です。)
さらに私を襲った不幸は、そのト・ト・トイレが詰まる・・・・・・・! 逆流ゥ・・・・・・・
(もうここからは文字での表現は無理です。)
続きは次回へ。
明窓出版編集部 「エッセイ集『窓』第16集」発刊されました!! | |
*【DNAの華が咲く】*(作曲家 ピアノ・シンセサイザーアーティスト 松尾泰伸) |