ふろむ播州山麓

京都山麓から、ブログ名を播州山麓に変更しました。本文はほとんど更新もせず、タイトルだけをたびたび変えていますが……

万歳(まんざい)の歴史 №2 「中世編」

2009-08-15 | Weblog
万歳(ばんぜい)は二千年以上の昔、中国でつくられた言葉でした。千秋とともに祝福の語です。「千秋万歳」は日本においても、祷(ほがい)、長久祝福のことば・寿詞(ほぎごと)として、新年の予祝だけでなく、さまざまの場で祝いのときに用いられてきたようです。そして明治以降は「ばんざい」と読みます。
 一方の万歳(まんざい)は、祝福の呪術として演じられてきたようです。古来、正月には歳の神が家々に訪れて来る。この信仰の行事が下敷きとなって、職としての芸能マンザイ「千秋萬歳」が、主に声聞師(しょうもんじ)と称したひとたちによって、おそらく平安時代の後期にうまれたのであろうと思います。
 また宮中においては、踏歌が七世紀のなかばから、正月行事として元旦深夜に群舞した佳例。マンザイとの関連もあろうと思います。
 声聞師の正月マンザイがいつごろに誕生し、中世にどのようにあらわれたのかを、時系列で列挙してみます。ずいぶん長いですが。
 これらの史料から、萬歳(まんざい)の中世史を考えてみようと思っています。ただ続編がいつになるか、自分でもさっぱりわかりませんが。
 なおこのテーマに関心をお持ちの方には、盛田嘉徳著『中世賎民と雑芸能の研究』(雄山閣出版)をおすすめします。


(注)この年表は、2009年9月22日に大幅に増補改訂し<前後編>としました。このブログ掲載の新年表をご覧ください。
『「千秋萬歳」中世史年表(改訂増補版)前後編』
そのため以下本文を削除します。

 <改訂転載のため本文を削除空白 2009年9月24日>


<2009年8月15日>
コメント
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