史上7頭目の三冠馬を目指し、メイショウサムソンが出走した神戸新聞杯。
スタートはまずまずの出だったが、1角手前である馬に絡まれた格好となって向正面あたりまではカリカリして折り合いがつかない様子。
それでも3~4角あたりで、石橋が追い出しにかかり、アドマイヤメインを交わして先頭を伺うが、そのときに、アドマイヤメインと接触するところがあった。
内から先に先頭に立っていたソングオブウインド、ソングとサムソンの間を衝いてきたフサイチリシャール、さらに大外からドリームパスポートがものすごい脚で飛んできて、最後はクビ差、ドリームパスポートがサムソンを交わして勝った。
サムソンが2着、ソング3着、リシャールは4着で、アドマイヤメインは7着に終わったが、まるでG1レースのような興奮度がスタート前からあったし、再度鞍上が戻った高田潤は思わずガッツポーズ。
恐らく菊花賞もまた、この神戸新聞杯組が主力を形成するものと思われる。
さて、メイショウサムソンは果たして三冠馬なるか?
今日のサムソンは道中カリカリしていたところもあった上に、3~4角で手を動かさねばならないレース展開となった分、最後はドリームに屈したが、菊花賞は道中はゆったりとした流れになるし、今日のレース内容からいけば十分三冠馬の可能性はあろう。
ドリームパスポートもサムソンとは常に大接戦を演じており、まさに宿命のライバルといえる。菊花賞では早めにサムソンを捕らえるような競馬ができれば、三冠を阻止できるのではないか、というような気もする。
アドマイヤメインは不利があったとはいえ、サムソンに4角で完全に置かれる形となったことから、本番でもいささか不安な気がする。
この神戸新聞杯の出走組にセントライト記念組も加わっての戦いとなるが、恐らく、サムソンが菊花賞でも断然人気を背負うことは間違いなかろう。
また、中山ではオールカマーが行われ、これがG2としては6勝目。新潟2歳ステークス以外は全てG2勝ちと、「G2コレクター」のバランスオブゲームが「ベテラン」らしい走りを見せて勝ったが、終始内を通ったコスモバルクが狭い内をこじ開けて僅差のハナ差2着。これで秋の天皇賞への出走権をつかんだ。
東西で行われたG1のステップレースは両方とも好レースだった。G1でないのにいまだ興奮冷めやらぬ、といったことは、久しぶりのような気がするね。