サッカー中継で「ゴーーーーーーーーール」と連呼したり、ホームランが出ようならば、「入ったぁぁぁぁぁあ!」と、とりわけオーバーアクション実況で鳴らした日本テレビの名物スポーツアナが「これで」、スポーツアナウンサーの肩書きを外され、ひいては二度とスポーツ実況には戻れないんだとか。
日刊スポーツより
系列局女子アナへのセクハラ行為で、降格および無期限謹慎処分を受けた日本テレビ船越雅史アナウンサー(44)がアナウンス部を離れることが17日、分かった。12月1日付で、コンプライアンス推進室へ異動する。同局はセクハラ騒動との因果関係は否定しているが、世間から見ると懲罰人事なのは明らか。巨人戦や箱根駅伝などスポーツ中継でおなじみだった船越アナの元気な実況がお茶の間から消える。
船越アナは今夏、巨人戦中継のため地方遠征に出張した際、系列の女子アナウンサーにセクハラ行為を働いた。その後、系列局幹部が同局に抗議したことで事件が発覚。同局の就業規則違反に問われ、チーフ・アナウンサーから一般職への降格人事処分を受けた。
セクハラ事件は9月21日に発覚し、同23日には出演予定だった「ズームイン!!サタデー」を休んだ。その後、テレビ出演することはなく、無期限謹慎中だった。
船越アナは同局のスポーツ中継アナウンサーの顔で、今年3月には、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝戦の中継を担当した。大先輩の徳光和夫氏も「取材力、表現力、瞬発力と、スポーツアナに必要な要素をすべて備えた第一人者」と高評価していた逸材だった。
関係者によると、異動先はコンプライアンス(法令順守)推進室。同局の権利関係や著作権、契約に関する問題を扱う部署で、その中のライツ審査部に配属予定だという。この異動について、同局総合広報部は「アナウンサーは公人の立場でもありますが、公示がまだ先(12月1日付)ということもありますので…」と言葉をにごした。
同局では、過去にもアナウンサーが広報部や宣伝部に異動する人事が発令されているが、再びアナウンス部に戻るケースは最近ではない。同局広報部は「本人への処分は(降格で)もう終わっている。今回の異動は(86年入社からアナウンサー一筋で)年次的にも長いので、異動しても不思議ではない時期だ」と話している。
ま、日本テレビといえば、「やらせ」視聴率事件や、「ジャストミーーート」の福沢アナが不可解な形で局を去ったりと、どうも局内における意思疎通がうまくいっていない面が伺えるが、船越アナについては弁解の余地は全くなく、ま、こうなった以上、日テレの職員に留まったというだけで御の字なんじゃないか。
しかしあの人の実況ほど、オーバーアクションに磨きがかかったものはなかったね。
シドニー五輪のサッカーの中継だったか。
「ゴルゴルゴルゴル・・・・」
って何回言ったんだろうか?
ひいては彼の実況については批判も多く、
「あのアナウンサーの実況は何とかならないのか?」
という声が非常に多かった。
しかし一方で徳光さんが言うように、
『取材力、表現力、瞬発力と、スポーツアナに必要な要素をすべて備えた第一人者』
という点も確かに否めない。それが証拠に、箱根駅伝など、日テレの高視聴率スポーツ中継は必ず彼が実況していたからねぇ。
でももう彼のオーバーアクションは聞かれない。