中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

大群衆

2012-08-08 10:01:55 | 山形
 夜の文翔館前。信号の明かりは消えて、恐ろしいほどたくさんの人の群がひしめいています。何事でしょうか?

 大災害によるパニック・・・ではありません。
 私たちの演奏会へ怒濤のように押し寄せるファン・・・もちろん違います(残念)。

 ・・・はい、もうおわかりのように「花笠まつり」(を見てる人たち)ですね。


 3日間にわたる、夏の山形名物「花笠まつり」が昨日、終わりました。うちの家族は例年、この時期には東京に行っていることが多いのですが、今年はいろいろな行事があって山形にいます。ということで、実際の「花笠」を見たことのない娘のために、久しぶりに見に行ってみました。

 ・・・こんなに人がいっぱいいる山形も珍しい。老若男女、いったいどこから出てきたのかと思うほど。都会的な若者も多いので、観光や帰省で来てるんでしょうね。見慣れた文翔館前の大通りは、すっかり雰囲気が変わります。

 私が家族に付き合ったのは初日でしたが(娘はすっかり気に入ってしまって3日とも行ったようです)、その日は夜まで暑く、しかもまったく風がない。ムレムレの人いきれで、あっという間に疲れました。

 子供たちのために「かき氷」を買おうと、文翔館の噴水広場に行きましたが、まったく歩けないほどの大混雑。しかも高校の文化祭の出店のように手際が悪い露店の前には、山形で見たこともないほどの長蛇の列。私は瞬時に諦めようとしましたが、息子が行列の無秩序の隙をついて、なんとかわりと早く買うことができました。・・・でかしたっ!・・・でも本当はいけないんだよ。


 元気な東北を盛り上げるため・・・なのか、辛いことを忘れようとする気持ちなのか、わかりませんが、今年の祭りには少し荒々しいような熱気があったような気がしました。盛り上がるのは素晴らしいことですが、それよりも元のように、安心して「じっくり」暮らせる東北であると良いですね。


 「花笠が終わると秋がくる」と言いますが、確かに早くも朝晩の空気が少し変わってきました。窓を開けて気持ちよく寝られます。山形の夏は短いですね。・・・とは言っても、日中の暑さはまだまだ。家族ともども夏バテしないように気をつけます。
コメント
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