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SNS少女たちの10日間

2022年02月20日 | 映画(あ行)

危険すぎる・・・

* * * * * * * * * * * *

ドキュメンタリーなのですが、実に、「胸クソ」が悪くなってしまう作品。

巨大な撮影スタジオに作られた3つの子供部屋。
幼い顔立ちの18歳以上の3人の女優を集め、
12歳の女子という設定の元、SNSで友だち募集をします。
その結果、彼女たちにコンタクトしてきたのは10日間で2458人の成人男性。
そのほとんどが下心丸出しで“少女”たちに語りかけてきます。
始めから卑猥な言葉を投げかけ、その欲望を隠そうともしないものもいます。
自分の局部の写真を送りつけたり、少女の裸の写真を要求したり・・・。
思うように行かなくなると、今度は写真をSNSに公開する等と脅しをかけて来るのです。

なんともおぞましい行為のオンパレード、不気味で具合悪くなりそう・・・。
こんなこともたまにはあるのかもしれない、などとこれまで私は思っていましたが、
こんなに多いとは・・・!

それにしても、こんな相手と言葉を交わし続ける少女たちが実際にいるというのがまた、驚きです。
つまりは、反抗期の少女たちはそうしたことが「大人」っぽく感じられ、
興味本位や好奇心ということもあるようです。
でも、本作を見ていたらやはりこれは、
少女に対する性的虐待に他ならないとはっきり思います。
ティーンエイジャーの親は、本作、ぜひ見るべきです。

本作に出演した女性たちはもちろん実際はもう「少女」ではありませんが、
こんな男たちと毎日会話したり、クレイジーな写真や動画を見せられたりして、
かなり心にダメージを受けたのでは?と思いました。
でも、精神科医や性科学者、弁護士など専門家のケアもあったそうで・・・。
本当に、そうでなければすっかり男性不信になりそうです。

こんな中でも、ごく稀にマトモな人物もいまして、
彼との会話では女優さんはつい泣いてしまっていましたが、
その気持ち、私もよく分かります。
ごく当たり前の発言をする男性が、このSNS上ではダイヤモンドのように輝いていました。

恐ろしい現実を白日に晒した、とんでもない作品だと思います。

 

<WOWOW視聴にて>

「SNS 少女たちの10日間」

2020年/チェコ/104分

監督:バーラ・ハルポバー、ビート・クルサーク

出演:テレザ・チェジュロー、アネジュカ・ピタルトバー、サビナ・ドロウハー

 

SNSの恐怖度★★★★★

男たちの変態度★★★★★

満足度★★★★☆



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