映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ブルックリンでオペラを

2024年04月09日 | 映画(は行)

夫婦とは、家族とは、愛とは・・・

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ニューヨークのブルックリンで暮らす精神科医のパトリシア(アン・ハサウェイ)。
ひとり息子ジュリアンを連れて
現代オペラ作曲家のスティーブン(ピーター・ディンクレイジ)と再婚しています。

人生最大のスランプを迎えているスティーブンは、
妻に送り出されて愛犬と散歩に出かけますが、
立ち寄ったバーで、風変わりな女船長カトリーナ(マリサ・トメイ)と出会います。
カトリーナに誘われて船に乗り込んだスティーブンに、ある意外な出来事が・・・!

このことで、夫婦の関係が変わっていきます。
スティーブンの一時の気の迷いとも言える行動で、皆が傷つき関係が崩壊していく・・・。

 

精神科医のパトリシアは、スランプ状態のスティーブンの主治医でもあるわけですね。
でもパトリシア本人も、異常なほどの潔癖症だし、
修道女に憧れていたりもして、
若干精神状態不安定でもあるような・・・。
その夫がオペラの作曲家でピーター・ディンクレイジというのも、
あまりにもユニークな夫婦像であります。

さて、パトリシアの高校生の息子ジュリアンは
目下16歳の彼女・テレザと付き合っています。
けれど後にこのことが問題となってしまうのです。

16歳の少女と関係を結ぶと、これは犯罪であるという・・・。

でも今時、同意の上でそれを行うことに異を唱える人はあまりいないでしょう。
(昭和生まれの私は実のところどうなのかとは思いますけれど)

しかし今時それを蒸し返そうとしたのが、テレザの義父。
実に尊大で嫌なヤツ・・・。
ジュリアンがテレザと関係したことを罪に問うべく動き始めます。
さて、ジュリアンのこの危機を救うことはできるのか・・・?

良い感じに集結していく物語でした。

<シネマフロンティアにて>

「ブルックリンでオペラを」

2023年/アメリカ/102分

監督・脚本:レベッカ・ミラー

出演:アン・ハサウェイ、ピーター・ディンクレイジ、マリサ・トメイ、
   ヨアンナ・クーリグ、ブライアン・ダーシー・ジェームズ

 

家族の多様性度★★★★☆

満足度★★★★☆